マフィアが異世界に飛ばされました。。【文スト】【鬼滅の刃】

那多蜘蛛山にて(拾) ページ12

____いいかい、Aちゃん…ゲーム理論では

危害を加えてきた敵には___________







繭から逃れたAは
ふと、過去に首領である''森 鴎外''に云われた事を思い出していた。




「危害を加えてきた相手には…

''徹底反撃を行うのが理論最適解とされている''…だったかなｧ」



心做しか怯えているようにも見える少女を一瞥してAは刀を抜こうと筒に手を伸ばした____









_____かに見えたが彼女は刀を抜こうとせず、あろう事かそのまま背中に刀の入っている筒を背負っていた。





「____殺 さないの？私の事…」




驚いた少女はAに思わず疑問をぶつける。






「だってｪ……死相の見える相手を手にかけるなんて可哀想だと思うのだよねｪ」



笑みを浮かべ持っていた脇差も鞘に収め乍Aは少女にそう云った。




「死相？…馬鹿な事云わないでくれるかしら？

私は鬼よ？…そんな簡単に死 んだりなんて____」







「なら、私は予言をしよう____今夜が君の最後の晩餐になるとね

最後の晩餐に私みたいな人間が居るのは、君も嬉しくはないだろうからここでお暇させて頂くよｫ

残り少ない時間を有意義に使い給え」






「はぁ！？…ちょっと！____待ちなさいよ！！」






少女の叫びには聞く耳を持たず、Aはその場を後にし



残された少女はAに対する憤りでその顔を歪めるのだった

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