6 ページ6
ゆうじを置いて、そのまま走り続けると開けた場所に出た。
｢変だな。京都校がまとまって移動してる…悠仁とバラけた辺りだな。これ、京都校全員揃ってないか？｣
私、のばら、とげ、パンダのパンダ班、
まき、めぐみの伏黒班。
めぐみ達もこの異変に気づいてるだろう。
全員が揃って動く、作戦だったら別に変ではないけれど、今全員で動く必要性はないと思う。
二級呪霊があっちにいたとしても、すごーく狡賢い呪霊じゃなかったら、きっとめぐみの玉犬が気づいてたよね。
｢
｢何ソレ！！意味わかんない！！｣
｢おかか｣
｢確かにそこまでの敵意は感じなかったが、ありゃ悠仁生存サプライズの前だろ。楽巌寺学長の指示なら全然有り得る｣
京都校のがくちょーは保守派筆頭の人。
ゆうじを殺そうって思うのも、不思議ではない。
さとるが言うには、私の時もそういう案を出していたらしい。
｢他人の指図で人を殺すような腑抜けの集まりなの？京都校は｣
｢認識が違うんだよ。一年には悠仁と過ごした日常がある。俺達もさっきわかった。ありゃ善人、術師には珍しい根明だ。でもな、悠仁を知らない奴等からすれば、宿儺の器なんて、恐怖の対象でしかないんだよ｣
ゆうたの時もそうだった。
特級過呪怨霊であるりかを恐れて、殺そうって。
私のときも、ゆうじのときも。
｢呪いを祓うのと感覚的にはそう変わらん。ただでさえ、術師っつーのはその辺の境界ボケやすいからなぁ。俺と野薔薇は戻って悠仁の安否を確認する。電話でねぇし。棘とAはこのまま呪霊狩りを続けてくれ｣
｢おかか｣
｢オマエも悠仁が心配なのは分かるよ。でも俺の妄想が正しければ、京都校のやろうとしてんのは団体戦のゴタゴタに乗じた悠仁暗殺。団体戦が終われば暗殺もなしだろ｣
｢しゃけ｣
とげがぽんと、手を叩く。
｢でも…パンダとのばら、危ない｣
｢大丈夫、俺らを殺しはしないさ。それに、いくら御三家がAを気に入ってて手出しにくいからって、絶対安全って訳じゃないからな。結果的にこの割り振りが1番いいんだよ｣
｢ちょっと待って、Aが御三家のお気に入り？どういうことよ｣
｢詳しい話は交流界終わったあとに話すわ。真希のこともある、悠仁は殺させないし団体戦にも勝つぞ｣
｢当然｣
じゃあ、と言ってのばらとパンダは森へと走り出した。なんか言い合いをしながら。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 420人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さんめーとる | 作成日時：2021年3月8日 18時
