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jouez ページ8

そして半月経った頃、いつものようにAの手を握りながら1日が過ぎるのを待っていると

突然、手がピクッとした。

俺は顔を上げるとAの目が少しだけ開いた。

そして、とても小さい声で

『す、ば、る。』

と言った。

その瞬間、どっと涙が溢れてきた。

『す、ば、る?』

そう言って心配そうに見つめるAに笑顔見せて

「っるさいな、そんな何回も呼ばんでも聞こえてるわ!」

と言うと嬉しそうに微笑む。

その後すぐ看護師さんがきてくれて、対処してもらう。

それが終わってから入っていい許可が出て入ると

Aは、笑顔でこっちをみて手を振った。

また涙が出そうになって慌てて上を向いて涙を抑える。

そしてAの横に座る。

『ごめん、また、心配かけて。』

「…もう慣れてるわ笑」

『…私、また、三途の河、渡りそうになったけど』

「うん」

『最初の時も、今回も、すばるが止めてくれて、

やっぱり、こう言う時、出てくるのって、

よっぽど、私に、死んでほしくない、って思ってたん?笑』

「…当たり前やろ。

よかった、生き返ってくれて。」

『そんなに、正直に、言われたら、こっちが、恥ずかしい。』

「っ!お前が言わしたんやろ。」

そう言うとAが悪戯っぽく笑った。


『あの、さ。』

「うん。」

『…淳、さんはどうなった?』

「警察行ったわ。」

『…そっか。

私、意識失ってたから、あまり覚えてなくて。』

「ほんまに、危なかったんやからな。

全部、俺のせいやけど。」

『…ちゃう』

「…?」

『…あれ、嘘。

あの時、すばるが、一緒に、日本に、帰ろうって、

言ってくれて、ほんまは嬉しかった。

私は、すばると居れたら、いつでも幸せやった。

…あの時、酷い事、言ってごめんね。』

「…なんやねん、いきなり。」

『…泣く?』

「泣かんわ!」

『ふふ笑』

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作者名:kameco | 作成日時:2019年12月15日 0時

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