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ガチャ


扉を開けると、そこには旦那がAを首を締めながら

ひたすら、『A、愛してる』と呟いていた。

「何してんねんっ!」

俺は旦那を退けてAのところへ駆けつける。

「Aっ、A!」

叫んでもAの返事はない。

俺は慌てて救急車を呼んだ。

救急車が来るまでも人工呼吸とか、心臓マッサージとかテレビやってて学んだこと全てをやって対処したけど

Aの意識は戻る事はなかった。



俺に退かされた旦那は抵抗する力もなく

ただその姿をボーッと見つめ、自分のやってしまったことの大きさに気づいたのか

『どうしよう、どうしよう。』

そう呟いていた。

「どうしようとかいう問題ちゃうやろっ!

お前のせいでAがこんなんなって死んだらどうすんねんっ!」

そう言って胸ぐら掴んで言うけど、ただひたすら、

『ごめんなさい、ごめんなさい。』

と言う旦那に精神の安定していない状況はわかったし

言っても無駄やと気づき離した。

その後すぐに警察も来て旦那は警察署に連れていかれ

俺はAのところへ向かった。

Aはなんとか一命をとりとめたけど

それまでの深い傷や、脳への影響が酷いらしく

意識が戻るかの保証はないと言うことやった。

俺は精神ボロボロなりながら、ただひたすらAの隣にいた。

Aが生き返ることを信じて。

jouez→←帰国後



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作者名:kameco | 作成日時:2019年12月15日 0時

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