再 ページ7
ガチャ
扉を開けると、そこには旦那がAを首を締めながら
ひたすら、『A、愛してる』と呟いていた。
「何してんねんっ!」
俺は旦那を退けてAのところへ駆けつける。
「Aっ、A!」
叫んでもAの返事はない。
俺は慌てて救急車を呼んだ。
救急車が来るまでも人工呼吸とか、心臓マッサージとかテレビやってて学んだこと全てをやって対処したけど
Aの意識は戻る事はなかった。
俺に退かされた旦那は抵抗する力もなく
ただその姿をボーッと見つめ、自分のやってしまったことの大きさに気づいたのか
『どうしよう、どうしよう。』
そう呟いていた。
「どうしようとかいう問題ちゃうやろっ!
お前のせいでAがこんなんなって死んだらどうすんねんっ!」
そう言って胸ぐら掴んで言うけど、ただひたすら、
『ごめんなさい、ごめんなさい。』
と言う旦那に精神の安定していない状況はわかったし
言っても無駄やと気づき離した。
その後すぐに警察も来て旦那は警察署に連れていかれ
俺はAのところへ向かった。
Aはなんとか一命をとりとめたけど
それまでの深い傷や、脳への影響が酷いらしく
意識が戻るかの保証はないと言うことやった。
俺は精神ボロボロなりながら、ただひたすらAの隣にいた。
Aが生き返ることを信じて。
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作者名:kameco | 作成日時:2019年12月15日 0時