神宗一郎と新人マネージャー�� ページ8
『このおてんば娘をうまく扱えるのは僕だけだと思いますが。』
神宗一郎 × 新人後輩マネージャー
神奈川のバスケの王者、海南大附属高校には今年１年生に凄い人が入ってきたと噂になっていた。
一人は”超大型ルーキー“こと清田信長と、もう一人は
「コラ橘！！またスコアブックの書き方を間違えてるぞ！！」
『すみませーん！！』
「全く…何度言えばわかるんだ！！」
『だって…監督！！アレはかなり複雑ですよ！？』
「いいから黙って書き直す！！」
『はい！！』
マネージャーの“初心者”、橘Aである。
『神さん神さん！！今日も５００本シュートするんですか！？』
そう元気よく今日も彼女はいつものように自主練を始めようとする神に駆け寄り声をかける。
神はその言葉を聞いて「そうだよ。」と短く返した。
『今日も手伝います！！ゴールに入ったボールをパスしますね！！』
「ありがとう。ところでスコアブックの書き直しはちゃんとした？」
『それはもう完ぺきですよー！！』と元気よくボールを出し始めるAを見て、思わず神は口元を緩めてしまう。
海南のバスケ部に入り、センターは厳しいと監督に辛い現実を突きつけられたその日から始めた５００本のシュート練習。
２年生になってからは何故かその自主練に付き合ってくれる人ができた。
少し前に、何故自分の自主練を手伝ってくれるのかを聞いたことがある。
確かAは『神さんのフォームと柔らかなボールの動きに惚れて、ずっと見ていたいって思ったのと…、ボールに触りたいから。ですかね。』と答えたはずだ。
元々Aは中学の時はバスケの強豪校でエースをしていたらしく、怪我のためバスケを辞めてマネージャーになることを決意したらしい。
選手だったから仕事は全てマネージャーに丸投げして頼りきってきたからなのか仕事の手際はあまり良くない。監督にも毎日と言ってもいいほどに指摘を受けている姿をよく見る。
『マネージャーになってから誰かがしてくれる有難みってのがわかりました。…これからは両親に感謝しながら生きます。』と少し真剣な顔をして言ったときには神も流石に笑った。
確かにマネージャーとしては新人だが、神はどれだけ指摘されても素直に認め、一生懸命に仕事をこなそうとするAに少し好感を持ち始めていた。
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三國(プロフ) - ぼくらいさん» コメントありがとうございます！！楽しんで貰えてるなら幸いです✨これからも更新頑張りますね💪 (2023年1月10日 6時) (
レス) id: db3bdcc075 (このIDを非表示/違反報告)
ぼくらい - いつも楽しく読ませてもらっています❤️🔥 (2023年1月9日 20時) (レス) id: 9239ef16aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三國 | 作成日時：2022年12月31日 9時
