沢北栄治と彼女�� ページ6
彼女が冷たいです案件を深津と河田に(無理矢理)相談した沢北。先輩からのアドバイスはというと、
「お前、バスケは無駄に積極的で攻めてるんだからそれを梵に対してもやればいいんじゃないかって思うピョン」
「無駄にって…」
「実は、梵は攻めに弱いんだピョン」
アドバイスを求めれば付け加えられる沢北へのディスりに沢北ははぁ…と溜め息をついていたがその一言によってキラリと目を輝かせた。
「本当なんですかそれ！！」
「…そうだピョン。」
深津もちょっと相手にされていない後輩が憐れに見えたため今回は少し協力してやろう…そう思ってアドバイスした。
「せいぜい頑張って当たって砕けてくるんだピョン」
「うっす！！ありがとうございます！！」
沢北はいいことを聞いた…！！と目をキラキラさせて深津に感謝の言葉を述べた。
(今日はちょっと頑張って積極的にアピールしよう…！)
練習が終わり、それぞれが寮に戻ってご飯を食べたり休憩をしたりする時間になった。Aはその時よくボール拾いやスコアブックをつけている為体育館に残っていることが多い。
そんなAに沢北は近寄っていく。
どんどん距離を詰めてくる沢北を見てAは『また何かしでかすのかな…』と思いながらもボールを集め、片付けている。
沢北は足を止めることなく、Aの方に向かって歩き続ける。Aはなんか嫌な予感がしてそのまま後ろに後ずさった。
後退りをし続けたAの背中にふと、固いものが当たる。後ろを見ればそれは壁だった。そうやって前を見れば、そこには
「…Aさん。」
少し、恥ずかしそうな、余裕のなさそうな顔をした沢北がAに壁ドンをするような形でAの顔の横に腕をつき、ぐっと顔を寄せてきた。
『沢北…ちょっと、近くない…？？』
「だって…Aさん最近構ってくれないから…俺、一応Aさんの彼氏ですからね？」
Aはそれを聞いて下を向いた。沢北は「これはかなり手応えあるのでは…！？」と期待しながら何も言わないAの反応を待つ。
実は照れてたり…
そう思って追い打ちをかけるように耳元で「Aさん？」と言うやいなや、Aが声を上げた。
『沢北』
「！なんですか？」
『近すぎる…離れろ』
そうAは冷たく一言言って、沢北を少し睨み、逃げるようにして体育館を去っていった。
「えぇ〜？？」
体育館に一人残された沢北が、ショックを受けた顔をして情けない声を上げた。
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三國(プロフ) - ぼくらいさん» コメントありがとうございます！！楽しんで貰えてるなら幸いです✨これからも更新頑張りますね💪 (2023年1月10日 6時) (
レス) id: db3bdcc075 (このIDを非表示/違反報告)
ぼくらい - いつも楽しく読ませてもらっています❤️🔥 (2023年1月9日 20時) (レス) id: 9239ef16aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三國 | 作成日時：2022年12月31日 9時
