神宗一郎と新人マネージャー�� ページ15
その後、何故こんなことになったのかはお互いしっかり伝え合い、無事に仲を戻した二人。
「あ、僕体育館を飛び出して来たからシューズのままだった…」と神はそう呟いた。
「…戻ろっか。」
優しくAの方を見て神は呟き、手を差し伸べる。
「…あれ？」
『すみません、神さん…腰が抜けて…』
Aにそう告げられた神はしょうがないなぁと困ったように笑ってかがみ込んだ。Aはその背中を見て、しがみつくように乗った。
体育館には急に飛び出して行ってしまった神を心配していた清田や牧が残っていて、神の背中にAがおぶわれている様子を見て驚いていた。
「神さんに…Aも！！心配したんすよ…！！」
かなり焦っていたのかそう言ってきた清田に神は「ごめんごめん」と笑いながら通り過ぎていく。そんな神を見て清田は「神さん聞いてるんですかー！？」と叫んだがふと見た２人の様子がいつものように戻っていたのかと察すると安心したようにして笑った。
「神、どこに行ってたんだ…それと、橘をおぶっているが怪我でもしたのか？大丈夫なのか？」
「牧さん。特に問題はありません、大丈夫ですよ。急に抜け出したりしてすみませんでした。」
『…心配かけて…すみません、でした。』
神の背中に泣いたと思われたくないのか恥ずかしがるように顔を隠しながらAは呟いた。
それを聞いた牧はそこまでは問い詰めずに「本当にな。困った奴だ。」とだけ呟いて少し笑いながらAの頭を撫でた。
『神さん、好きです。』
「どうしたの急に」
『大好きです』
「あははっ…僕もだよ」
その言葉にキュンとしたAは神の背中にがっしりとしがみついた。周りからは見えないが幸せを噛ましめたような顔をしている。
『こんな私でいいんですか？』
少し不安げに呟いたAの声を、今度はしっかりと神は聞き取って答える。勿論、答えは
「当たり前だろ」
それに、と神が１言付け足した。
「このおてんば娘をうまく扱えるのは僕しかいないだろうし。」
それを聞いたAは「…そうですか…そうですよね…」と言って笑った。神は自分の背中からAを優しく下ろしてAの方を向く。
「と、言う事で…今日も付き合ってもらっていいかな？」
バスケットボールを差し出しながら確認を取るかのように神が言う。Aはそれを笑顔で受け取り、元気よく答えた。
『勿論です！！』
- 金 運: ★☆☆☆☆
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三國(プロフ) - ぼくらいさん» コメントありがとうございます！！楽しんで貰えてるなら幸いです✨これからも更新頑張りますね💪 (2023年1月10日 6時) (
レス) id: db3bdcc075 (このIDを非表示/違反報告)
ぼくらい - いつも楽しく読ませてもらっています❤️🔥 (2023年1月9日 20時) (レス) id: 9239ef16aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三國 | 作成日時：2022年12月31日 9時
