神宗一郎と新人マネージャー�� ページ12
一体、何が気に触ったのだろうか。神にはちょっと複雑な乙女心は理解出来なかったようだ。
ただ、言えることがあるとすれば、Aの様子がおかしい。
誰の目から見てもあのことがあった翌日からのAの様子はおかしかった。まず、仕事はちゃんとやろうとするもののボーっとしていることが多くミスが目立ち監督に注意されることが多くなった。(怒られているところに変わりはないが)
清田のイジりにも全く反応せず、無表情で清田を見て、そして無視をする。
何よりも一番おかしかったのは
『お疲れ様でした。』
「珍しいな、もう上がるのか？」
『はい…牧さん。最近ちょっと考えたいことがあって。』
練習が終わったあとの神の自主練に付き合わなくなったのだ。
あんなに毎日ボールに触りたがっていて、監督が見てないときにはこっそりフリースローをして遊んでいて、何よりもボールに触ることを楽しんでいたAが、バスケと、神との関わりを避けようとしている。
「A」
２人のギクシャクした感じに部内の雰囲気もいつになくおかしい。これは早くどうにかしないといけないと神もわかっているのにAに話しかけても気まずそうな顔をするだけでそのまま帰ってしまう。
「あ…」
「神さん、気にしなくていいっすよあんなヤツ。ほっとけばすぐに戻りますって」
「そうか…？？」
段々と小さくなっていくAの背中を見る神に清田はそう一言だけ告げて自分の自主練に戻っていった。
(…僕、絶対に何かやらかしてるんだろうけど…心当たりがないんだよなぁ…)
必死にここ数日のことを思い出そうとするも神には今なんでAがあんな態度をとるのか分からなかった。
確かに、清田が言ったようにほっとけばどれだけ気が楽なんだろうか。だが神はそうする事が出来なかった。
「…行かないと」
「え、ちょっ…神さん！？」
清田が止めようとするのにも関わらず、神は体育館シューズのまま外へ飛び出していった。
こうせずにはいられないという焦燥感に駆られるがまま、神はただひたすらに走り、Aを探す。
今すぐにでも話したい。
一緒にバスケを、練習をしてほしい。
無性に今、会いたいーーーーーーーー
無意識に思ったこの溢れ出る感情の名前を、神はもう既に知っている。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 196人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
三國(プロフ) - ぼくらいさん» コメントありがとうございます！！楽しんで貰えてるなら幸いです✨これからも更新頑張りますね💪 (2023年1月10日 6時) (
レス) id: db3bdcc075 (このIDを非表示/違反報告)
ぼくらい - いつも楽しく読ませてもらっています❤️🔥 (2023年1月9日 20時) (レス) id: 9239ef16aa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：三國 | 作成日時：2022年12月31日 9時
