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「ええ!?」
三人の声が重なる。その後に快斗くんの声が聞こえた気がして、振り返った。そこには先程のツインテールの子。
「おほほー、ちょっと虫がいて」
そう言うと、彼女はまた岩陰に隠れてしまった。
「で、何が怖いの?」
「快斗くん、普段ふざけたりしてるけど、かっこいいし、頭いいし、運動神経もいいし……たくさん女の子にモテるでしょ?」
「だから釣り合わない____って、そう言いたいの?」
「……うん」
快斗くんと滑れることになって、本当に嬉しかった。でも、私は知っている。紅子ちゃんの他にも、快斗くんと滑りたいと思っていた子がいることを。
彼と滑っているとき、私はどう思われるのだろう。私は、それが怖かった。
「Aちゃん」
いつになく真剣な目で、青子ちゃんが私と視線を合わせる。
「たしかに快斗は、いつも馬鹿ばっかりやってるけど……でも、Aちゃんと滑れるって、すごく嬉しそうにしてたよ」
「快斗くんが……?」
「うん。快斗、いつものポーカフェイスが嘘みたいに頰緩ませてて、思わず笑っちゃったもん。だから、Aちゃんも自信持って!」
「う、うん……!」
快斗くんが、頰を緩ませてまで喜んでくれていたなんて。青子ちゃんに励まされ、気持ちが和らいでいく。
「それに快斗なら、Aちゃんのことちゃんと守ってくれると思うよ。私もいつも助けられてるし、Aちゃんなら尚更だよ」
「私もそう思う。自信っていうか、Aはもっと自惚れてもいいと思うよ? こっちがもどかしくなるんだから!」
「自惚れる……」
そんなこと、考えたこともなかった。
自惚れてもいい____それって、快斗くんのあの表情を、勘違いして受け取ってもいいってこと? 快斗くんが嬉しそうに笑っていたのは、彼が私のことを____。
そこまで考えて、私は一つ深呼吸した。
「私……告白しても、いいかな」
私の言葉に、青子ちゃん達が「きゃー!」と盛り上がる。少し逆上せたのか、段々頰が熱くなってきた。
「ど、どんな風に告白したら、喜んでもらえるかな……?」
私の相談に、青子ちゃん達はお風呂から上がった後も真剣に考えてくれた。
まさかこの会話を全部聞かれ、告白することを知られていたなんて、この時の私は知る由もなかった。
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(わ、私、快斗くんのことが好きなの……! )
(俺も好きだ)
(だから、私と付き____って、え? え?)
(俺も好きだって言ったんだよ。なんなら、Aが自惚れるくらい言ってやろうか?)
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推しだけが愛してくれたら。【名探偵コナン スコッチ】____ムムチー様リクエスト→←スキー教室に行ったら。の続き【名探偵コナン 黒羽快斗】____リアビーバ-様リクエスト
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シオン(プロフ) - ムムチーさん» そう言って頂けて嬉しいです!こちらこそ、素敵なリクエストをありがとうございました! (2020年4月9日 11時) (レス) id: 0f3fd09bd3 (このIDを非表示/違反報告)
ムムチー(プロフ) - ありがとうございます!!宇髄さんが派手派手にかっこよくてキュンキュンでした!!本当にありがとうございました!!!! (2020年4月8日 19時) (レス) id: c20b5adaac (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - ムムチーさん» リクエストしてくださった小説ができました!何ヶ月もお待たせしてしまい、申し訳ありませんでした! (2020年4月8日 18時) (レス) id: 0f3fd09bd3 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - リアビーバ-さん» こちらこそ、素敵なリクエストをありがとうございました!またの機会があれば是非よろしくお願いします! (2020年2月16日 11時) (レス) id: 0f3fd09bd3 (このIDを非表示/違反報告)
リアビーバ- - いえ、全然大丈夫ですよ!!!ありがとうございました!また機会があったらリクエストしますね♪ (2020年2月15日 15時) (レス) id: fa2d4be8dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シオン | 作成日時:2019年4月25日 23時