↑の続き ページ29
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紅子ちゃんが目を見開く。
「……本当にいいのかしら？」
「うん。私、紅子ちゃんに勝てるとは思えないし。それに、友達の恋の邪魔はできないよ」
「……貴女はそうやっていつも身を引いているけれど、黒羽くんへの気持ちは結局その程度なのね」
ぐさり、と何かが刺さったような痛みが胸を貫いた。
「まあ、貴女がそう言うなら無理には誘わないわ。精々指をくわえて、私が彼と滑るところを見ていなさい」
おーほっほ、と笑って、彼女は綺麗に滑っていった。
その程度、か……そうなのかも。だって私、もし二人のどちらかが快斗くんと付き合ったら、心から祝福してあげる自信が_____。
「……ないや」
考えるだけで、胸が苦しくなった。私の快斗くんへの気持ちは、“その程度”なんかじゃない。私は自分が傷つくのが嫌で、賭けから逃げていただけだ。
それなのに、快斗くんが二人のどちらかと付き合うことになるのが嫌だなんて、わがままにも程がある。
「やっぱり、参加しよう」
私はそう決意して、坂を滑り出した。
滑り終えた後、私は先に着いていた紅子ちゃんに話し掛ける。
「あの、紅子ちゃん！」
「あら、何かしらAさん。やっぱり賭け、することにしたの？」
「うん。私も、この気持ちだけは誰にも譲りたくないから」
「……そう。貴女がそう決意したなら、もう勝負はほぼ決まったようなものね」
「え？」
らしくない彼女の言葉に、思わず首を傾げる。すると、紅子ちゃんは呆れたような顔をして、私を見た。
「あんなにわかりやすいのに気づいてもらえないなんて、黒羽くんも可哀想ね。不本意だけれど彼の気持ちは決まっているようだし。今回の賭けは私の負けみたい」
そう言って、青子ちゃんと話している快斗くんを見つめる。
「早く誘ってらっしゃいよ。その方がきっと、彼も喜ぶわ」
それだけ言って、彼女はまたリフトに乗って上へ行ってしまった。青子ちゃんが去ったのを確認して、勇気を出して話し掛ける。
「あ、あの！ 快斗くん！」
「ああ、A。どうした？」
「仮装スキー大会、あるでしょ？ その、よかったら私と滑ってくれないかなーなんて……」
「俺でいいのか？」
そう聞かれて「もちろん！」と返す。その答えに、快斗くんは嬉しそうに笑った。
「俺もAのこと誘おうと考えてたから、すげー嬉しい！ 二人で最高のショーにしてやろうぜ！」
「うん！」
快斗くんはその言葉通り、最高のショーをプレゼントしてくれた。
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↑の話の快斗視点(黒羽快斗をメインにできず、リクエストにお応えできていないものになってしまったので)→←スキー教室に行ったら。【名探偵コナン 黒羽快斗】____リアビーバ-様リクエスト
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シオン(プロフ) - ムムチーさん» そう言って頂けて嬉しいです！こちらこそ、素敵なリクエストをありがとうございました！ (2020年4月9日 11時) (
レス) id: 0f3fd09bd3 (このIDを非表示/違反報告)
ムムチー(プロフ) - ありがとうございます!!宇髄さんが派手派手にかっこよくてキュンキュンでした!!本当にありがとうございました!!!! (2020年4月8日 19時) (レス) id: c20b5adaac (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - ムムチーさん» リクエストしてくださった小説ができました！何ヶ月もお待たせしてしまい、申し訳ありませんでした！ (2020年4月8日 18時) (レス) id: 0f3fd09bd3 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - リアビーバ-さん» こちらこそ、素敵なリクエストをありがとうございました！またの機会があれば是非よろしくお願いします！ (2020年2月16日 11時) (レス) id: 0f3fd09bd3 (このIDを非表示/違反報告)
リアビーバ- - いえ、全然大丈夫ですよ！！！ありがとうございました！また機会があったらリクエストしますね♪ (2020年2月15日 15時) (レス) id: fa2d4be8dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シオン | 作成日時：2019年4月25日 23時
