6話 お館様 ページ8
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「__________それで、耀哉様のお呼び出しに遅れてしまったと……」
産屋敷殿の妻、産屋敷あまね殿が了承の仕草をとったのを確認してから、産屋敷殿に頭を垂れる。
あの後私達は結局、猪頭の少年の鎹鴉に産屋敷殿のところまで導いてもらいなんとかここまで辿り着いたのだった。
『申し訳ありません。彼らは悪くないのです。
お恥ずかしながらまた屋敷内で道がわからなくなってしまい……』
私の後ろで正座し様子を伺っている3人を一瞥して言った。お館様と呼ばれるだけあって産屋敷殿は人格者だが、人の上に立つ者として特別な理由もなしに部下の失態を見逃すようなことはしない。
どこまでも公平で、どこまでも冷静。産屋敷殿はそういうお人だ。
「なるほどね、無一郎はどうしたんだい?」
『屋敷についてからとんと消えてしまいまして』
霞柱様、名を時透無一郎。霞の呼吸を使っているとあってなかなかに掴めないお人だった。移動中に突然私の鎹鴉への悪口を言ったと思ったら急に雲を眺め出したり。屋敷に到着した途端何も言わずに消えたり、不思議な魅力というか、霞をそのまま体現したかのような人柄だった。
「……僕はここに」
「ああ、無一郎。これで皆揃ったね」
まさに霞、いったいどこから現れたんだろう……
私と違って慣れているのか、産屋敷殿は特に気を留める様子もなく話を続けた。
「今日君たちを集めたのは他でもない。任務の以来だ。出来れば今日中にでも取り掛かって欲しくてね」
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ほしいも(*^^*)(プロフ) - 設定めっちゃ自分の好みでした!(笑)更新少しずつでいいので頑張ってください〜!😁 (12月13日 16時) (レス) @page40 id: 88768a4726 (このIDを非表示/違反報告)
向汰(プロフ) - 空桜さん» そう言っていただけて嬉しいです!それに、私以外にも頑張っている方がいらっしゃるのだと思うと少し肩の力が抜ける気がします(´˘`*) 試験頑張ってください。応援しています (2019年9月23日 1時) (レス) id: 1112aaa288 (このIDを非表示/違反報告)
空桜(プロフ) - 待ってますね!私も就職試験あります。お互い頑張りましょう! (2019年9月23日 1時) (レス) id: e5333279ca (このIDを非表示/違反報告)
向汰(プロフ) - 何卒さん» ありがとうございます〜〜!気長にお待ちください(´˘`*) (2019年9月22日 21時) (レス) id: 1112aaa288 (このIDを非表示/違反報告)
何卒 - めっちゃ気になるところで終わってしまってウズウズしてます。笑 続き楽しみにしています! (2019年9月21日 1時) (レス) id: 58baba6999 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:向汰 | 作成日時:2019年8月25日 1時