爆豪勝己の彼女は容姿端麗 (ページ39)

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「勝己は、きっと凄いプロヒーローになるよ。そんな勝己の隣にわたしはいていいのかな、、。」

「っ！居ていいんだよ！Aは、Aのままでいんだよ。お前が守れなかった命は俺が繋いで、お前が助ける。しなくても済んだはずの怪我は俺がくいとめる。」

「じゃあ勝己のことを誰が守るの、、？」

「俺は守られなくたっていぃ。いや、Aが側にいてくれるだけで、俺の活力になる。それに気づいてないかもしんねぇけど、お前もは周りを笑顔にさせる力がある。幸せにする力が。それはどんな個性よりも凄い力だ。」

「……」

「Aの夢はなんだ？現場ですぐに助けられるようなヒーローになることだろ？怖がってる人を優しく包み込みたいって言ってただろ？Aならなれる。だから諦めんな。俺の傍から離れんな。」

ぐいっと私の頬を流れた涙を拭ってそういった。

「っ普段そんなに喋らないくせにっ、こゆときだけいっつも、、ずるいよ、ずるいよ勝己、、」

「うっせぇよ。」

そのまま勝己は私を抱きしめた。
なんだか涙が止まらなかった。

「落ち着いたか？」

暫くして頭をぽんぽんと撫でてくれていた勝己がそう聞いた。

「うん。ありがとう。勝己大好きだよ。これからも末永くよろしくお願いします。」

勝己から少し離れ、正座をして手を差し伸べた。

「俺はAを離さねぇよ。」

そう言って握手をした。

私はそれから自分にできることを精一杯やろう。と考えるようになった。
決して諦めた訳ではない。
治癒も共有もどんどん強化していくつもりだ。

そしてこの日を境に、私と勝己の仲も1歩前進したような気がした。