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緑谷side

「あーっ!今日も疲れたなぁー」

僕達は、いつものメンバーと帰るタイミングが一緒だった上鳴くん、瀬呂くん、切島くん、耳郎さん、八百万さんを合わせた珍しい8人で帰っていた。

「ちょちょちょ!あれ見てよ!」

すると耳郎さんが後ろから慌てたように言った。

「なんだ??」

「なんかさ、爆豪とAの声聞こえる気がするなって思ってたら居た!」

僕達は一斉に角から顔を出した。
すると2人が歩いているのが見えた。

「ちょっとつけようぜ!」

「上鳴くん!それは良くない行動だぞ!!」

「いや!それあり!」

「気になりますしね。少しだけなら、、」

飯田くんが注意をしたが、意外とみんなノリノリで後をつけることになった。

「なんもしねぇな。」

しばらくは何も起きなかった。

が、

「あっ!!!」

「かっかっちゃん、、!」

突然かっちゃんがAちゃんの頭を撫でてたと思ったら抱きしめたのだ。

「や、やりよる。爆豪くん、、。」

「おれ、あんな男前な爆豪みたことねぇ。」

2人は付き合ってるにも関わらず、カップルっぽい場面を全く見た事がなかった。
学校でもThe普通って感じだ。
だからこそ僕達はすごく驚いた。

「なっ!Aやるな、、。」

瀬呂くんがそう言った。
なぜならかっちゃんが離れたかと思ったら、A
ちゃんが後ろから飛びついたからだ。

「俺もAに飛びつかれてぇ。」

「「「上鳴。きもい。」」」

「上鳴くん、、」

真顔になっていた上鳴くんに、瀬呂くん、切島くん、耳郎さんが一言放った。

「いや、だって羨ましいだろあれ!Aくそ美人だしよー。なんであんなのと付き合ってんだろうな。」

「それは俺も思う。」

「うちもだ。」

麗日さん達も賛同していた。

かっちゃんには悪いけど、実は僕もびっくりしたのだ。
中学に入った時、すごい美人がいるって学校中の噂になった。
そしてそれがAちゃんと分かるまで時間はかからなかった。
それ程美人なのだ。
それに加えて、あの性格の良さ、珍しい個性に加えて頭も良い。
モテないはずが無かった。

かっちゃんと付き合ったって皆が知った時、Aちゃんが脅されたんじゃないか!とかなったぐらいだ。

でも今思えば全然不思議ではなかった。
小学校の時から、皆がかっちゃんを一目置いていたけど、Aちゃんはぐいぐい話しかけていた。
かっちゃんが暴れても、Aちゃんだけが止められたのだ。

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作者名:れもん。 | 作成日時:2020年6月27日 0時

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