爆豪勝己の彼女は容姿端麗 (ページ29)

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「よし、、」

共有の方もクラスの皆の協力を借りて、以前よりも長い間使えるようになった。

「あ、職員室行かなきゃ。勝己ー先帰っててー」

「んー、まってる」

「いいのに(笑) ありがとう。」

相澤先生に呼び出されていたのを思い出して、急いで職員室へと向かった。

「失礼します。」

「あ、癒丘。来たか。ちょっとこっち来い。」

そのまま別室に連れていかれた。

「個性の強化の方はどうだ。」

「治癒は暇さえあれば病院に行ってます。共有も前より使えるようになりました。」

「それでなんだがな。お前、体育祭の競技は1番最初のしか出れない。」

「……え？」

(どゆこと？？)

「いや、実はな毎年怪我人が多いんだよ、それでリカバリーガールが手伝って欲しいって。あ、スカウトの方は大丈夫だ。治癒に長けているプロヒーローには話を通してあるし、公開する形でお前も治癒を行ってもらう。」

「……」

(これは1種目を頑張るしかないな、、でも治癒を主に見られるとするともう少し強化しないと、、)

「おい。大丈夫か？」

思わず考え込んでると顔の前で手を振られた。

「あ、大丈夫です。わかりました！」

失礼しましたと言って職員室を後にした。

「おまたせー」

「ん。帰るか。なんだったんだ？」

教室で待っていてくれた勝己と合流して歩きながら説明した。

「あーなんかね、私1種目だけ出てあとは治癒に回って欲しいって。まぁ？勝己に負ける気は無いけどね？」

「あぁ？俺だって容赦しねーよ。でもAに負ける気はしねぇ。」

「あ！なにそれー舐めてるでしょー私の事。勝己の知らない間に強化してるんだからね？」

「はいはい。頑張ってますね。」

少し面倒くさそうに頭を撫でられた。

「___っ勝己って頭撫でることしかしないよね。」

思わず出た言葉。

ﾋﾟﾀｯ
そう言うと勝己が止まった。

「……っわっ」

すると突然くるりと振り返り、優しく抱きしめられた。

「___なっ、なに！？」

「Aが言ったんだろ。」

「べ、別に抱きしめてとは言ってないしっ、、」

「はぁ？んだよっ！」

照れたように前を向いた勝己。

(今のは絶対勝己の勘違いだしっ、、。)

そのまま歩き出してまった勝己。

(だったらっ)

「___えいっ」

「っっ。危ねぇだろっ。」

思いっきり勝己の背中に飛びついた。
いつもだったらなんだよ！！！ってキレそうなのに今日は何だか優しかった。