情報提供24回目(あっすん) ページ26
僕とドス君は今とある服屋さんにいる。
「何れにしようかな〜」
「待って下さい。貴方が決めるんですか?」
僕が嬉々として店内の服を見ながら歩いているとドス君がそう尋ねてきた。
僕は何を当たり前な事を言ってるんだろうと思いながら首を傾げる。
「だってドス君が選んだらその服装とあんまり変わらない服を選んじゃうでしょ?」
「……」
「沈黙は肯定だよ?」
僕がそう言えばドス君が悔しそうな顔をした。
うん、どんだけ負けたくないんだ。
……まぁ、顔とスタイルだけは良いから選びたいだけってのも有るんだけど。
「酷いですね。それだと僕が性格が酷いみたいじゃないですか」
「ナチュラルに心読まないでって言っても無駄かぁ…だけどドス君、自分の罠とかに敵とかが掛かるとほくそ笑むでしょ?」
するとドス君は少し考えた後僕を見て笑う。
「否定はしません」
「ほら、て言うかドス君の笑顔怖い」
正直背筋が凍る笑みなんだけど。
「君、案外失礼ですよね?」
「これが僕だし」
そう言いながら見繕った服一式をドス君に手渡す。
「はい、これ着てね」
「僕、長袖が良かったんですが」
「文句は受け付けませーん」
そう笑いながら言った後店員さんに許可を取ってから試着室へドス君を押し込んだ。
数分してから僕が試着室にいるドス君に尋ねる。
「着れた?」
「ちょっと待って下さい」
そして出てきたドス君を見てうわぁ、顔とスタイルが良いだけでこんなんとかふざけんなと思いながら笑う。
「似合ってるよ」
「そう言いながら嫉妬してる人に言われたくないです」
そうジト目で見てくるドス君の今の格好は白のキャップを被り長い髪の毛を一つに纏めている。
そして黒のTシャツに白のスラックスとスニーカーを履き腰には赤のチェックのシャツを巻いていると言う何処にでもいる様な感じの服装。
……モデルみたいだと言うのは言わないけど。
するとドス君が笑う。
「ふふ、どうやら貴方が悔しがっている様ですしこれにしましょう」
「選ぶ基準が腹立つね?代金は選んだし、案内してるから僕が払うよ」
「ありがとうございます」
ちょっとしたプレゼントだったりするんだよね。
そう思いながら僕はレジへと向かった。
残されたドス君が呟く。
「貴方はお人好しですね……だからこそ利用しやすい」
そんな不穏な呟きに気付かないまま会計を済ませてドス君に笑う。
「次はランドマークタワーに行くよ!」
不服そうなドス君にしてやったりと思いながら。
ーー
ドス君の服装はまたイメログあげるかもです!更新遅くてすみませんでした!
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