episode 121 ページ31
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気分転換に、お茶でもいかがですか。
神谷さんからそう言われ、急いで服を着替えて、数日ぶりにこの部屋から玄関の外へ踏み出した。
廊下には日光が当たるので、部屋より少し明るい。
神谷「…行きましょうか。」
『…はい。』
私よりはるかに背が高い神谷さんの後ろをついて歩くと、301号室のドアがガチャっと音を立てて開いた。
301号室に住んでいる尾野さんの事はあまり得意ではないので、思わず私は下を向いてしまった。
すると聞こえてきたのは尾野さんの声ではなく、神谷さんの驚いたような「えっ」という声だった。
何かあったのだろうか。
私は恐る恐る神谷さんの後ろからそちらを見ると、そこにはドアの鍵を開けている尾野さんと、
神谷「水城さん…！」
が、いた。
尾野「あれ、刑事さん？」
水城「神谷ー！？奇遇だなぁー！」
神谷「奇遇だなぁ、じゃないですよ。なんであんなに近寄りたがらなかった水城さんがここにいるんですか。」
水城「最近ね、尾野さんと仲良くなってさー。あ、分かった、お前、二階堂さんのとこ行ってたんだろ！」
『………。』
水城「ひいっ！？ちょ、二階堂さんいたんですか！？」
『はい…お久しぶりです。』
尾野「二階堂さん、まだいらっしゃったんですねー。」
『えっ…？』
尾野さんの一言に、足が凍りつく。
私があまり外に出なかった時に、あの時にあの場にいた奴らは全員引っ越せ、とかなってない…よね？
神谷「…どういう事ですか？」
尾野「最近、二階堂さんをお見かけしなかったので…。住民会でも心配だね、って話してたんですよー。」
水城「神谷、お前尾野さんに怖い顔すんなよー。」
尾野「でも元気そうで良かったですー。」
尾野さんの言葉が信じられない。
いや、信用してないからとかそういう訳では決してなくて、あのギスギスした住民会でそんな話が出るとは。
なんだか少しだけ嬉しかった。
『…ありがとうございます。あの、つかぬ事をお伺いしますが…お二人は付き合ってるんですか…？』
尾野「いいえ。水城さん彼女いらっしゃいますし。」
水城「あはは、いやぁ照れちゃうなぁ。」
それ、彼女さんに悪いのでは…？と思ったけれど、二人の恋愛に口出しできるほどの恋愛経験はない。
神谷さんの方を見ると、完全に呆れた目をしていた。
尾野「じゃあ。」
水城「じゃあなー。」
神谷「…行きましょうか。」
『……はい。』
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そある(プロフ) - こんにちは。突然連絡をしてしまい、すみません！あなたの番ですの再放送をしており、この夢小説の内容が気になって、読んだ結果とても面白い、楽しいと感じました。完結おめでとうございます！作者さんにはとても感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。 (2021年7月10日 16時) (
レス) id: c056380204 (このIDを非表示/違反報告)
橋本@かんな(プロフ) - 完結おめでとうございます！全話楽しく読ませていただきました。終わってしまうのが寂しいです…。作者さんには「ありがとう」でいっぱいです。お疲れ様でした！ (2019年11月10日 10時) (レス) id: f44fa375d7 (このIDを非表示/違反報告)
ユーナ(プロフ) - 完結おめでとうございます！いつも陰ながら応援していました。とても読みやすく本当に面白くてキュンとして完結したのも少し寂しいです ただ本当にありがとうございました！この小説に出会えて良かったです (2019年11月10日 2時) (レス) id: cd6555e146 (このIDを非表示/違反報告)
がなと(プロフ) - 完結おめでとうございます！いつも楽しみに待っていた小説でした。本当に面白かったです！ (2019年11月10日 1時) (レス) id: 9453040fcf (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 135話に誤字がありました。「同性」ではなく、「同棲」です。 (2019年11月9日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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