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第33話! ページ38

『猛くん、むくれないでよ。』

相良「...むくれてねぇし。」

『...恋人に抱き着かれて照れるなんて、人間として当たり前の事でしょ?』

相良「だから照れてねっ...いってぇ!」

猛くんの事をちょっとだけからかって遊んでいたら、猛くんが思いっきりこちらを向いた。

だけど、忘れてはならない。

猛くんは三橋さんのパンチを受けて倒れた時、どこかがボキッと音を立てたのだ。

ボキッだかグキっだが、まぁ、ぶっちゃけどっちでも良いんだけど。

『だからー。何回言ったら分かるの、猛くんボキッてグキってなってるから駄目!』

相良「ってぇ...。」

猛くんは首の後ろをさする。

あ、首やっちゃったか。

私も一応人の子なので、猛くんの首の後ろを優しくさすった。


...え、首?


『ちょ、猛くん?首が痛いの?』

相良「え、あぁ、まぁ...それがどうした?」

急いでお父さんの部屋の本棚から、医療に関する本を取ってきてペラペラとめくる。

こんなの読んだことないのに。

お父さんの本には、こう書いてあった。


首の骨を折ると、後遺症が残り、最悪死に至ります。


やばい、猛くんが死んじゃう。

『猛くん!!』

相良「...え?」

『猛くん死ぬなら私も一緒に死ぬぅう...。』

相良「...A?」

『猛くん、気合いで治してぇぇぇ...。死んじゃうのやだぁぁぁあ...。』

相良「お、落ち着け。」

『あああぁぁぁぁぁ...。』

もう私は涙が止まらなくなっていて、猛くんのお腹に思いっきり抱き着いていた。

猛くんが死んじゃう前に体温を感じておかなきゃまずい。


相良「A、落ち着け。首の骨はやってねぇし、首が痛てぇのは朝からだ。」


『...え?』

涙が溢れてる目を拭いて、猛くんの方を向く。

相良「寝違えて痛てぇだけだ。グキってやったのは多分腕の方だと思う。」

『...死なない?』

相良「死なねぇ。」

『ほんとに?』

相良「ほんと。」

冷静に言ってくる猛くんに、さっきよりも思いっきり抱き着いた。

「いてっ」という声を無視して、猛くんの首に手を回して、頬に2回ほどキスをする。

『良かった...。死なない...。』

相良「あたりめぇだろ。首の骨やったらこんな何時間も生きてられねぇよ。」

そう言って猛くんは、私の頭をポンポンと撫でてくれる。

顔真っ赤だったから、かっこよさよりも可愛さの方が勝っていたけど。

相良「それにしても、そんなに取り乱すとはな。」

『猛くんだって顔真っ赤になってるよ。』

相良「は!?」

第34話!→←番外編!



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作品ジャンル:恋愛
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こもれおLOVE - 猛くん可愛い。キャラ崩壊してもいい。いやむしろキャラ崩壊して。マジやばい。いっそんパウダ(( (2020年8月12日 19時) (レス) id: 773f58e41c (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん - アルゴリズム体操w久しぶりに思い出しました!!♪手を横に〜あらアブナイ〜ってやつ!更新頑張ってください!応援してます! (2019年1月3日 21時) (レス) id: 3f4ccbd374 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 花火2016さん» さとす……でも言い直すの厳しいですね!経験者は語るってことで辞めときます。忠告はちゃんと聞くタイプ←((目の前にいるのにメール送ってきたら馬鹿と見なしましょ。 (2018年12月13日 20時) (レス) id: 656cb74d82 (このIDを非表示/違反報告)
花火2016(プロフ) - *ルーラー*さん» ありがとうございます(T_T)全然迷惑じゃないですよ!こちらこそありがとうございます(T_T) (2018年12月13日 19時) (レス) id: cdf4b9c055 (このIDを非表示/違反報告)
*ルーラー* - 迷惑になってしまったらごめんなさい。本当に、もう、泣きそうです。相良くんがヤバイです。夢主ちゃんもヤバイです。本当に泣きそうです、ありがとうございます((( (2018年12月13日 17時) (レス) id: 38581538ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花火2016 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年12月4日 23時

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