【ツイステ】でかけよ、オンボロ寮(仮)

247.もう一度言う、今日は休み ページ47

『…え、怒らないって言った』

ジェイド「それとこれとは別です。何より他の男があつらえた衣装が似合っているのも個人的に不満しかありません」

『…あ、アザっす』

ジェイド「褒めていませんよ」



ﾑﾆｯ


両手でつまむように頰を外側に伸ばされるが、徐々に力が込められてただただに痛い
なんだ、何で機嫌が悪いのかと最初の議題をここで持ってくるわけだが


え、今のでどう考えても結論私じゃん


(…あれ、でも流石にあの疲労感は私ではないよう…


いてててててて)



『い、いひゃ、いです。いっ、ひゃ』


ジェイド「…おや、これはまた可愛らしい」


『…あ？』


今だっ、とぶんっと首を振り頰の肉を奪還したわけだがまだ痛みは残っている
大丈夫？これ、ちぎり取られてない？僕の頰をあげるよみたいなリアル○ンパンマンになってない？



(…なんだ、可愛いって)


口の中を見ていたようだが、もはや一般の可愛いとベクトルに差がありすぎて
今の攻防で何が彼のお気に召したのか分からない


(……あー)





『んぁ』


ジェイド「え？」


『これですか？この小さいの』



上歯が見えるよう大きく口を開けて、両手の人差し指で自分の犬歯を示した
獣人属のような立派なものではないが「牙」のように尖った八重歯があるのだ
大きく口を開けることも食事時に稀にある程度で、ここだと獣人属の牙の方が特徴的すぎて言われたことがなかったが
多分このことを言ってるのだろうと彼に見せた


(何が可愛いんだろうか、…いや、この人の可愛い発言は今に始まったことじゃないかぁ)



ジェイド「…えぇ、可愛らしいですね。とても」


...いま、なんか


(間があったような、...変な顔してたような？)



『そうです？』

ジェイド「はい、もう少し見ていたかったのですが」

『もう見せないですよ、コンプレックスなんでこれ

…まぁ、元気なら良かったです。そろそろお暇しますね、ジェイドさん午後もお仕事あるでしょ』



私は立ち上がり、天井に向かって背伸びをした
同じ体制でずっといたせいか伸ばすと非常に気持ちよく心身ともに解放された気分になる

…あれ、結局鼻で笑われるしオモチャにされたしナチュラルにセクハラも受けてるな
スタンプラリーでもしてたっけ、全部集めてしまったけど景品出てもいいんじゃないかなこれ

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