【鬼滅の刃】学園に吸血鬼がいるなんて聞いてない。 2

６１話 ページ11

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作戦その１。


まずは和解。暴力なんて怖いもんね、そもそも私そんな力無いし(握力４０以上)
目の前で私を睨んでくる女子３人と私は！平和的に解決したい！！！(クソデカ声)


無意識に逃げ腰になっていた己を鼓舞し、ぐっ、と前へ出る。


『あ、あの…その、本当に私宇髄先生と何もないですし…』
「は？ 当たり前でしょあったらとっくに締めてたわ」
『ひぇ…』


わずか５秒で撃沈。なるほど平和的解決なんて最初っからなかったんですね！
しんどい！！！！！！！！

で、でもここで諦めちゃ私まじでフルボッコ……！！さっきの煉獄先生ファンクラブやり全然怖いのは何故！？なにが違う！？！？

アッこいつらあのクソダサハチマキしてねー！！！



『じゃ、じゃあなんで私に声を……？』
「制裁に決まってんでしょー？」
「先生に触りたいならファンクラブに入ってからにしてくださーい」

と、リーダー格の後ろの二人もこの現状を面白がっている様にそう煽る。


制裁って…その言葉の意味本当に知ってるのこの先輩達。

いくらイケメンな先生達だからってファンクラブに入っていないと近寄れない、触らないなんてどこのルールだよ…


本当にそんな決まり事があるとしても私はその事を初めて知った。そしてその事に文句があるなら制裁じゃなくただの嫉妬。


……制裁とか言ってないで自分磨きでもしろよ。

そんな心の内に思っている事が顔に出ていたのか、目の前の先輩はまた舌打ちを一つこぼす。



「しかも何であんなみたいな平凡な奴を応援すんの……なにその目、ウザいんですけど」
『はぁ……？』
「は？ なに、文句でもあんの？」

いや文句を勝手に言ってんのはお前だろ！？そんなただの八つ当たりぶつけられても苛々と文句しかでねぇだろ！！！


しかもこのリーダー格の先輩、ゼッケンを着ている。私と同じでリレーに選抜されたのだろう。


……あ〜、なるほど？
同じリレーに出るのに何で私だけが宇髄先生に応援されてるの、という事ですかね？？？


ちなみに宇髄先生は担任を持っていないから中立の立場だ。本来なら一人の生徒を応援するなんて贔屓は許されない。

くっっっそ……完全にあの人が悪いじゃねぇか何で私が八つ当たりされんだよ！！



元凶の先生が今この場に居ない事を恨んでいた私はご自慢の五感を捨てていたらしい。

突如腰にくる衝撃、吹き飛ばされる体、そして悪魔みたいな笑い声がその場に響く。



……え？




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