じゅうにっ ページ13
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「えへへ…」
『………ん?』
え、と状況整理しよう。
目の前には目を輝かせて此方を見てるまふまふさんと
お茶でいい?なんて言ってリビングに行ったそらるさんが、いる?
いや意味わかんねぇよ(白目)
遡ること30分前。
ちらほらと帰る人が増えて来た、この流れに乗って私も電車に乗ろう。と考えていた時
聞いたことのある声が聞こえて来た。
「歌詞太郎さんの生歌やっぱり凄いですね! 僕たちも負けてられないです!」
「だな。来月もライブある事だし、それで俺たちの本気をリスナーたちに伝えられるように頑張ろう」
「そーですね!」
と女子高生みたいな高い声と低温でも心地よい声が響く。
なぜか胸がきゅう、と震える
うそ、うそうそ。私の予想が正しかったら……いや、絶対、あの人達だ。あの人達しか、いない、
え、歌詞さんと仲よかったっけ。絡んだ所あまり見た事ない…けど。
会ったら謝ろう、とか思ってた自分に申しわけないけどすごく今逃げたい気分。
『……よし』
この人ごみの中だ、私だけを探すのは難しいと思うし、もう私の容姿なんて忘れてるよね?いや、忘れてもらわないと困る。
っていうかなんで動きやすい靴で来なかったんだ私、ふざけてんのか?
頑張ってオシャレさんしてきたんだよ!!(逆ギレ)
人がゴミのようにいるとなると、逆に動きにくくなる人もいるけどそんなことはナッシング。逆に隙間を通れるから私としては好都合すぎる。
隙間を通るって難しくね?って?アレだよ、アレ超能力っていうやつだよ(大嘘)
なんて思考パーリーしてると突然突風が通行人を襲った。中にはきゃあ!と驚いている人もいるほど。
なんでこんな急に...なんて思ってると目の前からぶぉぉん、と凄い勢いで宙を待ってる異物を見つけた。
『……って、私の方に来てるじゃっ…ぶっ!?』
強い衝撃に備えて目を反射的に瞑るが、私の顔面に来たのは柔らかい素材のぬくみと爽やかな匂い。
あれ、これって
『ぼう、し……?』
なんで帽子が宙を待ってるの……あれか?映画のタイトルにする系??時をかける帽子ってか??
アウトですね!ごめんなさい!!!
「あ、あのー! すみません! それ、ぼくので……、す…?」
『…………えっ』
これが私とまふまふさんとそらるさんとの出会い。
そっから何故かまふまふさんに連れられて冒頭の会話に繋がると言うわけです。
まて、犯罪で訴えんぞ???
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紅茶 - 作者様…御生存なさっていますか…?更新頑張ってください! (2022年12月1日 17時) (レス) @page19 id: beb9593a66 (このIDを非表示/違反報告)
歌音 - 風邪には気をつけて下さい。更新頑張ってください!! (2019年12月8日 11時) (レス) id: 60755d8909 (このIDを非表示/違反報告)
あいろ - 夢主ちゃん性格悪い〜作者さん生きてますか?更新頑張ってください! (2019年9月5日 20時) (レス) id: 7961ad3a74 (このIDを非表示/違反報告)
kl - おーい、作者生きてる?大丈夫? (2019年3月25日 12時) (レス) id: 33cdc0490e (このIDを非表示/違反報告)
れあ(プロフ) - 続けてコメントごめんなさい!33の桶狭間の戦いと三蔵がなんかもうネコトモなんです! (2019年1月24日 23時) (レス) id: 5be1506abf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:豆腐の中の棒人間 | 作成日時:2018年8月20日 14時