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106、【聡】 ページ10
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玄関のドアを開けて家に入ると、
制服の右ポケットに入っているスマホから通知音が鳴った。
俺は靴を脱いで2階にあがりながらスマホを取り出すと、
ホーム画面にマリウスからのメッセージが表示されていた。
俺は直ぐにマリウスとのトーク画面に行った。
【聡ちゃーーん！僕ね、冬にあるソロコンに出場できる事になったんだ！】
マリウスからのメッセージはそう書かれていた。
「えっ、マリも……？」
俺は慌ててメッセージを送る事にした。
【実は俺も出場する事になったんだ。】
俺がそう送ると直ぐに既読が着いた。
数秒経ってからピコンと音が鳴った。
【え！ほんとに！？だったらまた会えるね！】
マリウスにそう言われ、俺はﾜｸﾜｸｯと言うスタンプを打った。
正直言うとワクワクしていない。
マリウスもソロコンに出ると言うことは、
益々賞を取れる確率が下がるという事だ。
俺は急いで２階に上がって、トランペットをケースから出して
練習する事にした。
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作者名：のの | 作成日時：2021年1月31日 14時
