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6時間の授業が終わって、挨拶をすると
勝利と聡は急いでスクバを担いで走って教室を出ていった。
「……」
私もそれからスクバをもって音楽室に向かう事にした。
音楽室に近づくに連れて、勝利の吹くホルンの音と
聡の吹くトランペットの音が聞こえてきた。
聡の吹く音は、前よりも一段と綺麗になっている。
それに走って肺活量が鍛えられたのか、音も大きくなっている。
音楽室に着いて、私も楽器を準備することにした。
私も思い切って音を出してみるが、勝利や聡の音とは
比べ物にならない程、汚い音だった。
私は少し落ち込みながらも吹くのをやめなかった。
少し休憩しようと思い吹くのを辞めると勝利と聡の会話が聞こえてきた。
勝「聡、前より相当上手くなってんじゃん。」
聡「ありがとう、笑 勝利に取られたくないしね……笑」
ありがとう、と言った後に聞こえた聡の言葉に私は疑問に思った。
(勝利に取られたくない……？何を？)
私はそう思いながらも練習を再開する事にした。
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作者名：のの | 作成日時：2021年1月31日 14時
