128、 ページ32
・
次の日、
勝利と私は港に行く準備をして家を出る事にした。
勝「今までありがとうございました。島留学をして色んなことが学べて、本当に楽しかったです。」
婆「いやぁ、寂しいねぇ。勝利くんが居なくなるなんて。
また今度いつでもええけん来んさいよ。」
勝「はい！じゃあ、行ってきます。」
そう言って勝利と私は玄関のドアを開けた。
港に着くと聡が待っている姿があった。
聡「あ、勝利！」
勝「よっ、」
聡「今日でお別れか……」
「えてか、、聡さ、勝利が島留学終わる日知ってたの？」
聡「え、うん。大分前に教えてもらった。」
「……」
勝「ごめんごめん、笑」
なんだかまた前みたいに3人でワチャワチャ出来てる感じがして、とっても嬉しかった。
聡「あ、船。」
聡がそう言って、海の方に視線を向けると少し離れたところから
いし小さい波を立てながら向かってくる船があった。
勝「もうそろそろか、、」
と言い勝利は荷物を持ち直した。
船が着き、入口が開いた。
勝「じゃあ、行ってきます。」
聡「うん、……勝利、ありがとう。」
「私も、勝利に出会えて本当に良かった。」
勝「ハハっ笑 そんなこと言われたら照れるじゃん、笑」
そして勝利はキャリーケースを引きずりながら船に足を踏み入れた。
ゆっくり、船が進み始めた。
勝「またねー！」
と、勝利が手を振りながらそう言う。
聡「また会いに来てねー！」
そして船はもう勝利の顔が見えない程遠くに行ってしまった。
私はその時、涙が頬を伝っていた。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 25人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：のの | 作成日時：2021年1月31日 14時
