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それから勝利と駄菓子屋さんに行ったり、公園に行って沢山話していると
いつの間にか日が暮れる時間になっていた。
「これデートって言うのかな？笑」
勝「それ俺も思った、笑 まあいいじゃん、楽しかったし。
あ、最後にさ、海行かない？」
「いいね。行こいこ。」
それから2人でいつもの海に行く事にした。
海に着いた頃にはもう太陽は山に隠れて薄暗くなっていた。
それから流木に座って、私は空を眺めていた。
勝「今日、どうだった？」
「どうだったって？」
勝「頭の中、俺でいっぱいに出来た？」
勝利がそう聞いてきてどう答えようか少し戸惑った。
正直言うと、ずっと頭の片隅に聡がいた。
でも勝利といる時間はとっても楽しくて、だから私は「うん。」と答えた。
勝「良かった。」
それから何分か沈黙が続いた。
すると勝利が私の顔を見つめてきた。
「……？」
段々勝利の綺麗な目が近づいてきて、私は体が動かなくなった。
その時、私は何ヶ月前かに聡にキスされた事を思い出した。
その出来事を思い出した瞬間、私の体は勝手に動いて勝利から離れてしまった。
「ご、ごめん……」
勝「やっぱり。」
「え？」
勝「俺の事で頭いっぱいに出来たんじゃなかったの？、また聡の事考えてたんでしょ。」
勝利に言われた言葉は図星で、何も答えられなかった。
勝「行ってきなよ。」
「……どこに？」
勝「聡んとこ。」
「え、、、」
勝「俺といても結局聡のこと思っちゃうなんて、もう聡に恋してるよ。」
「っ、、、」
私はその時勝利に言われて気がついた。
本当は、勝利じゃなくて聡の事が好きなのかもしれない。
「ごめん、勝利……」
私はそう言って聡の家に行く事にした。
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作者名：のの | 作成日時：2021年1月31日 14時
