殺し屋姉弟に愛情を (ページ12)

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11話 ★ ページ12

A達がケーキを食べている頃、イツキとしんぺい神とひとらんらんは訓練場に来ていた

「ここは基本的に幹部しか来ないから思いっきり使っていいよ」

「じゃあまずは...軽くストレッチしてからあの白線の外側を全力で5週走ってきて」

『りょうかーい』

ストレッチをした後イツキはひとらんの合図と共に走り出した

イツキが戻って来ると、タイム測っていたひとらんは

「ゾムより速い人初めて見た」

と言って驚いていた

しかし当の本人はそなの?と言い、しんぺい神に次の指示を聞いていた

暫くするとコネシマとシャオロンが入って来て、こちらを見ると近付いてきた

「なんや、珍しいメンツやなぁ」

「イツキ君の体力とか色々測ってたんだよ〜」

「ほーん次何するん?」

「次はね〜シャオロンと戦ってもらおうかなぁ」

「ん?俺? ええで」

『え、シャオロンさんと?』

「うん。そうだよ〜」

『わ、わかった...』

「じゃあルールを説明するね

1.武器はゴム製のナイフ、ペイント弾の入った銃、木で出来たスコップや木刀とかを使ってね

2.判定は相手を動けなくしたら勝ち

3.大きい怪我とかはさせない、物を壊さない

これだけだよ。わかった?」

ひとらんの説明にイツキはこくりと頷き、ゴム製のナイフとペイント弾の入ったハンドガンを手に取った

「じゃあ始めるよ?3...2...1...スタート!」

イツキは一気に気配を消し、シャオロンの背後を取った。しかしシャオロンも幹部である。それ故、そう簡単に負ける訳には行かない

直ぐに跳躍して足払い避け、振り返るついでに顎を狙って蹴りを入れる

イツキはそれをバク転で回避し、互いに距離が出来た

暫くの間、互いに動かなかった

先に動いたのはシャオロンだった

体制を低くし、すごいスピードで突っ込んできた。だがイツキはこれを狙っていたのだ

シャオロンの片腕を掴み、素早く体を潜り込ませ、背負投をした

シャオロンは咄嗟の出来事に反応出来ず、受け身しか出来なかった

立ち上がろうとすると、イツキが上に乗っており、首元にナイフを突き付けていたので動けなかった

「はい。終了勝者イツキ」

『ありがとうございました』

「やっぱお前めっちゃ強いやんなぁ...悔しいわぁ...また今度手合わせしてや」

『ええ、喜んで』

しんぺい神の所へ戻るとコネシマは既に居らず、何処に行ったのかと聞くとグルッペンの所に行ったと帰ってきた

その報告によってイツキはゾムと手合わせする羽目になったのは言うまでもない

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