３週間【青】 (ページ39)

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Shota side

昨日センセーは初めてコンビニに寄らなかった。

先週は学校帰り毎日来てたのに。

用がなかったというよりかは、明らかに避けられたんだと思う。

昨日の帰りのホームルームでは見事に一回も目が合わなかった。

…まぁ、俺が図書室であんな事言ったからだろうけど。

結構攻めて告白まがいなことを言ってしまった。

だって、思いがけず1番見られたくない人に告白現場を見られたんだから仕方ないでしょ。

誤解されたくなかったから。

断ったとこまでは聞いてたくせに、センセーは肝心な好きな人がいるのくだりは聞いてなかった。

だから改めて好きな人いるよって。

センセーが来てから毎日楽しいよって。そう言った。

伝わったのか伝わってないのかは定かじゃないけど、顔を真っ赤にして動揺していたのは確かだった。

その証拠に走って逃げちゃったし。

もしかして、あんまり男慣れしてないのかな…？

それならその方がいいな、なんて。

4つも年上のセンセーに生意気にもそんな感情さえ抱いた。

そして今日もまた、全然俺の方を見てくれない。

俺はこんなにも見つめてんのに。

とりあえず朝のホームルームと授業中は諦めて、後でタイミングを見計らってセンセーに話しかけようと思ってた。

何なら昨日のことをもう一回追求して、センセーの気持ちも聞きたかった。

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授業終わりでこれから着替えって時なのに、センセーは一向に教室から出て行く様子がない。

多分気付いてないんだな。

黒板を消す華奢な背中を見て、なんかすごいキュンとする。

話しかけるなら今だ。

そう思って、

渡「センセー、俺らの着替え堂々と見る気？」

なんて、意地悪な聞き方をしてしまう。

だけどこれが効果的面で、驚いた拍子に振り返ったセンセーとようやくこの日初めて目が合った。

自分で仕掛けたくせに、驚いて見開いたその大きな目に見つめられてつい、

「やっと見てくれた」

なんて心の喜びの声がダダ漏れてしまった。

好きな人に見てもらうってこんなに嬉しくて、胸が苦しいものなんだ。

慌てふためくAセンセーがまた可愛くて。

好きだ好きだ好きだー！って、

叫びたいような気持ちになった。