最終話 ページ50
翔「ただいまー」
タイミング良く翔太が帰ってきた。
「おかえり」
翔「今日ハンバーグ？」
「当たり、笑」
「いぇ〜」って言いながら洗面台へ向かう彼。
どうしよう…いつ話そう…
ソワソワしながら食卓につく。
「翔太…あのさ、食べる前にちょっと良い？」
翔「え、なに？」
改まって話そうとする私を見て、翔太の表情がやや引きつる。
「この前さ、家の更新の話したじゃん？」
翔「うん。またここ継続するんでしょ？」
「その事なんだけど…、やっぱりもうちょっと広い部屋に引っ越さない？」
翔「…何で？2人なら今でも充分広くない？…あ、もしかして1人になる部屋が欲しくなった的な？」
翔太が少し不満そうで、不安そうな顔を見せる。
「そうじゃなくて、…3人になると狭くなるかなぁって…」
翔「え…」
「それって…えっ！？」と、翔太が立ち上がって狼狽する。
「私…妊娠した。赤ちゃんできたよ」
ドキドキしながら翔太に真実を告げる。
翔「えっ！マジ？！待って…どうしよう、今めっちゃパニック！」
頭を抱える翔太に、「…不安？」と恐る恐る尋ねる。
翔「いや、もちろん不安もあるけど…めっちゃ嬉しすぎてヤバい！…今本当ヤバい！」
興奮しながら私の所へ来てギュウっと抱きしめてくれる。
「良かった…言うのずっと緊張しちゃって」
翔「早く言えよ。…1人で悩ませてごめん」
「ううん」
翔「引っ越そ、広いとこ」
そうして俄然やる気を見せた翔太は、急いで大好物のハンバーグを口いっぱいに頬張ると、慌ただしくスマホを取り出し、物件探しに加えて子どもの名前まで考える作業を始める。
「ねぇ、さすがに気が早すぎ、笑」
翔「だってなんかもう調べずにはいられない！笑」
そう言って瞳をキラキラと輝かせている。
「嬉しい…翔太が喜んでくれて」
翔「当たり前だろ」
「私、もっともっと頑張るから」
翔「バカ、お前は自分の身体最優先にしろ」
「赤ちゃんが1番大事」
翔「それもそうだけど…俺にとってはまずAが1番大事なの」
そう言って再び優しく抱きしめてくれる。
「これからきっともっと大変になるけど…翔太大丈夫？」
翔「任せろ。もう情けない姿は見せられない、笑」
そう言って屈託無く笑う翔太を、私もずっとずっと守りたいって思うよ。
翔太、これからも頼りにしてるからね。
Fin.
終わり
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R(プロフ) - みかさん» 嬉しいですー！ありがとうございます🥺✨ (2022年8月31日 14時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
みか - あっという間に読んじゃいました🤣 (2022年8月30日 19時) (レス) id: d2e789e792 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - まりもさん» そんなそんな😳💦でも嬉しいです。読んで頂きありがとうございました🥺✨ (2022年8月27日 5時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
まりも - 話がちで神すぎません！？こんなに神作が作れるだなんて...尊敬してます！🤗 (2022年8月26日 10時) (レス) @page50 id: c571029d19 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - pupupupu8887さん» そんな風に言って頂けて私も幸せです🥺ありがとうございます！またお話が書けるよう頑張ります☺️ (2022年8月24日 20時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2022年8月12日 17時
