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佐「Aー！」
3限の終わりに、さっくんに呼ばれる。
「なに？」
佐「翔太が呼んでる」
そう言ってニコニコしながら教室の入り口を指差す。
見ると渡辺くんが扉に寄りかかって立っていて、目が合った私に軽く右手を挙げた。
「…どうしたの？」
彼が教室に来るのは付き合う前からよくある光景なんだけど、付き合ってるという噂が広まっている今、教室内や廊下を通る生徒たちの好奇の目がやけに気まずい。
渡「数学の教科書貸してくんない？」
「あ、いいよ。待ってて」
急いで机に向かい、ガサゴソと数学の教科書を探す。
手にして戻った時、渡辺くんはトイレから戻って来た久美と入り口で楽しそうに会話をしていた。
側から見て、どう見てもお似合いの2人。
完璧すぎるくらいの美男美女だ。
少し離れた場所から2人の姿に見惚れてボーっとしていると、
渡辺くんと久美が同時に私の存在に気付いた。
久「今さ、渡辺に忠告してたとこ」
「忠告？」
渡「俺、Aの事泣かしたら藤田さんに殴られるらしいよ、笑」
「えぇっ？！」
久「笑ってるけど本気だからね？」
すでに久美は私の前にスッと立って渡辺くんから守る体勢を取っている。
渡「だから俺どんなイメージなのよって、笑」
久美に渡辺くんと付き合うと報告した際、喜んでくれたのは確か。
だけど久美が言うように、もしも私を傷つけるような事したら一生許さないと宣言していたのも確かで。
和やかに見えた2人の雰囲気は、どうやら戦線布告の現場だったらしい。
それでも渡辺くんは終始余裕そうな笑みを見せている。
渡「だいたい泣かすって何？浮気とかって事？」
いきなり渡辺くんの口からそんなヘビーな単語が出てきたので、ズシンと胸が重くなる。
久「そんなんしたらマジで一生許さない」
久美は渡辺くんに睨みをきかせている。
渡「だから怖いって、笑 心配しなくてもそんな事絶対ないから大丈夫」
久美との会話中だったけど、渡辺くんはその言葉をきちんと私に向けて、私の目を見てしっかりと伝えてくれた。
「…うん」
嬉しい？
安心？
当たり前でしょ！っていう怒り？
…私はどういうリアクションが正解か分からなくて、ただ頷く事しかできなかった。
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R(プロフ) - みみみさん» キュンキュンして頂けるのがこの上ない喜びです！私こそ感謝です＾＾ありがとうございます！ (2023年4月7日 0時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
みみみ - しょっぴーにキュンキュンです♡作者さんに感謝を！ (2023年4月6日 9時) (レス) @page2 id: 10d256d720 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - なおさん» コメントありがとうございます！🥺幸せな気分になって頂けて嬉しいです☺️💕ありがとうございます☺️ (2022年11月12日 6時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - 素直で可愛い主人公ちゃんと甘ーいしょっぴーにキュンキュン！幸せな気分になれました❤️ありがとうございました☺️ (2022年11月12日 1時) (レス) @page44 id: a2aff7b060 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - のまんぼーさん» とっても嬉しいです🥺💕読んでくださってありがとうございました！✨ (2022年9月30日 2時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2022年6月21日 20時
