#6 ページ6
渡辺くんと話しているうちに、少しずつまた緊張が解けていく。
『帰り道大丈夫だった？』
渡『それ俺のセリフじゃん、笑』
『私は全然大丈夫』
渡『俺も全然大丈夫』
『そっか、良かった、笑』
そんな他愛もない会話がやっぱり嬉しい。
それからしばらくは近々迫っているテストの話題で盛り上がる。
渡『Aって頭良いの？』
『ううん』
渡『え、バカなの？』
『言い方、笑』
渡『だって否定するから、笑』
『うーん…頭良くはないけど、悪すぎでもないって感じ』
渡『普通ってことか、笑』
『渡辺くんは？』
渡『俺はバカじゃないけど、決して頭良くもない感じ』
『普通って事じゃん』
渡『いやそうなのよ、笑』
こんな会話で笑い合う。
そうか、私たちは学力もだいたい同じなのか。
こんな些細な共通点も嬉しいな、なんて。
『久美はめっちゃくちゃ頭良いんだよ』
渡『あ〜、なんか有名だよね。よく名前貼り出されてるイメージ』
うちの高校は学年ごとに成績優秀者上位5人が毎回掲示板に張り出されるのだ。
『そう！いつも5位以内にいるからね』
渡『すげーよね、マジで』
『渡辺くんは…いつもどれくらい勉強してるの？』
渡『俺？前日にパラパラ〜っと、笑』
『えぇっ！？それで普通って凄すぎない？』
渡『まぁな。天才型だな』
『天才なのに普通はヤバくない？』
渡『おい、うるさいな、笑』
『あはは、笑』
渡『Aはめっちゃ勉強するけど普通の成績なんでしょ？笑』
『本当それ』
渡『ふはは！当たった、笑』
『いつも久美に勉強教えてもらってるんだけど、毎回平均かそれ以下って感じで何か申し訳ないよ』
渡『良いじゃん、別にそんなの』
『良いかな？』
渡『良い良い！俺が許可する、笑』
『あはは、何それ、笑』
あぁ、楽しいなぁ。
それからも私たちの会話は続く。
『久美ね、ノートの取り方も綺麗なんだよ』
渡『へぇ！』
『久美さ、今は塾も行かないで独自で勉強してるんだよ、すごいよねぇ』
渡『…へぇ』
会話を進める中で、こんな風に私は無意識に久美の話ばかりしていたみたい。
『そうだ、渡辺くんも今度久美に…『ねぇ』』
突然、私の言葉を遮るように、渡辺くんが言葉を止めた。
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R(プロフ) - みみみさん» キュンキュンして頂けるのがこの上ない喜びです！私こそ感謝です＾＾ありがとうございます！ (2023年4月7日 0時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
みみみ - しょっぴーにキュンキュンです♡作者さんに感謝を！ (2023年4月6日 9時) (レス) @page2 id: 10d256d720 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - なおさん» コメントありがとうございます！🥺幸せな気分になって頂けて嬉しいです☺️💕ありがとうございます☺️ (2022年11月12日 6時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - 素直で可愛い主人公ちゃんと甘ーいしょっぴーにキュンキュン！幸せな気分になれました❤️ありがとうございました☺️ (2022年11月12日 1時) (レス) @page44 id: a2aff7b060 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - のまんぼーさん» とっても嬉しいです🥺💕読んでくださってありがとうございました！✨ (2022年9月30日 2時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2022年6月21日 20時
