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#27 ページ27

「…ごめん」





渡「いや、俺も言った後で‘’あっ‘’って思って…」






…渡辺くんは正直だ。






‘’特に深い意味はないから‘’


‘’友だちと行ったんだよ?‘’


なんて言葉は彼から決して出てこない。




かと言って、‘’元カノと行った‘’とも決して言わないけれど。






…まぁ、当たり前だよね。


渡辺くんの過去のデートをいちいち気にしていたら、とてもじゃないけど身が持たない。






「ううん、大丈夫。じゃあもう全部見よう!約束ね?」



色々気になる事はあるけれど、せっかくの初デートなんだから細かい事は気にせずに笑顔で楽しまないと。






渡「…ん、約束」



少しホッとしたようにフッと笑って、渡辺くんが手を握る力を強めた。








ちょっとだけ気まずい空気感の中、次はあっという間に私の最寄駅。




「もう着いちゃう…」



名残惜しい気持ちで下車する体勢に入る。






渡「あ、待って。今日は俺も一緒に降りる」





「えっ?…なんで?」





渡「嫌なら良いけど」





「えっ!嫌とかじゃないよ!全然!」





渡「じゃあ決まりね」





そう言って彼は、本当に一緒に電車を降りた。











「…なんか、わざわざごめんね?」





家に向かいながら、ゆっくりと手を繋いで歩く帰り道。





渡「いや、全然。明日どっちみち送るから下見しときたかったと言いますか、、笑」






耳を少しだけ赤くしてそんなセリフを。





「…明日、送ってくれるつもりだったの?」





渡「当たり前っしょ。今日より遅いし普通に暗いんだから」





‘’今日より遅い‘’




それはつまり長く一緒にいられるって事なの?







「…そっか。…そっかそっか…!」






渡「ふふ…何?笑」






「…ううん、何でもない!送ってもらうにはめちゃくちゃ安全な住宅街すぎて申し訳ないんだけどね…笑」






渡「痴漢に遭った奴が何言ってんだか」






「…それは…」






渡「良いから素直に送られなさい」






「…はい」






渡「ん、笑」







一見言葉はトゲがあるようだけど、実際は全然そんな事なくて。





渡辺くんの優しさが伝わって、私も繋ぐ手に力を込めた。

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のまんぼー(プロフ) - 初めまして。すごく素敵な作品でした!お互いが好きで切ない感じがめちゃくちゃ好きでした! (9月25日 23時) (レス) id: b15a367a8c (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みかさん» いつも本当にありがとうございます😭みかさんのコメントめちゃくちゃ励みになってます🥺✨ (7月5日 20時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
みか - お疲れ様でした✨いつも読み応えあります (7月3日 20時) (レス) id: d2e789e792 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みんみんさん» こんなデートがしてみたかったなんて、本当に嬉しいお言葉です🥺ありがとうございます🥺💕最後まで読んで下さりありがとうございました☺️✨ (7月3日 12時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
みんみん - こんなデートがしてみたかった。もちろん渡辺くんと💙あとがきを読んで納得。すれ違いや嫌なライバル登場等が無いおかげで、読み手のこちらもノンストレスで気持ち良く読み進められました!素直に気持ちを言葉に出来る2人だったのもホント最高。 (7月3日 1時) (レス) @page43 id: d946c1f5c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:R | 作成日時:2022年6月21日 20時

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