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Shota side
玄関を開けると、
Aの靴はある。
そこで一回ホッと胸を撫で下ろす。
明かりがついたリビングの扉を開けると、
食卓には美味しそうな料理が並び、さらにはテーブルに伏せて寝ているAの姿があった。
顔を向けている方に回り込めば、明らかに泣き腫らした様子が見てとれた。
きっと不安になって泣いて、待ちくたびれて寝てしまったのかな…
そう思うと物凄い罪悪感に駆られて、何だか俺まで泣きそうになる。
それに、久しぶりにAの寝顔をじっくり見ていたら…
仕事終わりの疲れた身体に沁みるなって…
あぁ、やっぱ俺、この人のことめっちゃ好きだなって…
何だか付き合い始めた頃の気持ちを思い出していた。
翔「A…」
しゃがみ込み、Aの顔の近くでそっと名前を呼びかける。
するとすぐにハッと目を覚まし、大きな目を見開いてガバッと上体を起こす。
「えっ…！？翔太くん…っ！おかえりなさい！」
パニックで頭の上にはてなマークがたくさん浮かんだ顔してる。
翔「ただいま、起こしてごめん」
「どうしてここに…？」
翔「どうしてって…ここ俺んち。笑」
寝起きだからか、物凄い天然かましてくるんだけど。
「…そうか…そうだよね…。私てっきり今日も翔太くんに会えないって勘違いしてた…」
まだ眠気と寝起きの思考回路でボーっとしてるのか、いつもより話し方が辿々しくて何だか可愛い。
翔「どうした、何か今日バブいぞ。笑」
そう言って揶揄えば、
「バブいのは翔太くんでしょー」
なんて、赤い目をしながらもしっかり言い返してくる。
…ごめん、泣かせて。
座ったままのAをギュッと抱きしめた。
すると、無言でAもギュッと返してくる。
翔「…寂しかった？」
「うん…」
翔「ごめん」
「ううん…。会いたかったの、すごく」
本当に素直に、ストレートにいつも俺の欲しい言葉をくれる。
翔「俺も、めっちゃ会いたかった」
だから俺も、素直に自分の気持ちを言える。
…ぐぅ
なのに、こんな時に容赦ない俺のお腹の音。
「ふふふ、可愛い。笑」
翔「…お腹空いた」
「うん、私も」
翔「待たせてごめんね？」
「ううん、食べよっか」
そうして今日、俺たちは久しぶりに食事を共にしながら、会えなかった時間を埋めるように色んな話をした。
Fin.
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R(プロフ) - しょったさん コメントありがとうございます！そしてリクエストして頂きありがとうございます😭✨とても面白そうですね🥺少しテイストは変わってしまうかもですが、近いうちにリクエストのお話載せたいと思います☺️ (2022年1月9日 0時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
しょった - リクエストなんですけど、しょっぴーとしょっぴーの妹が一緒にいるとこをたまたま見てしまって誤解して翔太くんに少し冷たく当たってしまうみたいなお話どうですかね？🧐🧐いつも楽しく拝見させて頂いてます🤓💖 (2022年1月7日 2時) (レス) @page39 id: c9d418f841 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みかさん キャハーしてもらえて嬉しいです🥺💞 (2021年12月25日 12時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
みか - 家の中でキャハー言いながら、読んでます。 (2021年12月21日 21時) (レス) @page34 id: 702b47ce69 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みかさん 嬉しいですー😭✨ありがとうございます！ (2021年11月29日 12時) (レス) @page10 id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2021年11月27日 0時
