＊ ページ38
駅まで道のりは、心なしか蓮の歩く速度がゆっくりと感じられて、私たちはまた少し話しながら歩いた。
蓮「…Aは今、ニキと付き合ってるの？」
蓮に突然そんな事を聞かれた。
「付き合ってないよ。今日は4月から働く高校で説明会があったんだ。照とは別の高校なんだけど、隣の高校っていう偶然でさ、それで一緒だったの」
「幼馴染の引力すごいでしょ？」そう笑って説明をすると、蓮もつられて笑って優しい顔になる。
蓮「そっかぁ…2人とも、ちゃんと夢叶えたんだね。…すげー。おめでとう」
「ありがとう、まだまだこれからだけどね」
蓮「さっきの生徒さんたちを実習生って説明してくれた時、あ、やっぱり教師になるんだなとは思ったけどさ」
先程の蓮の頷きはそういう意味だったのかと納得する。
蓮「じゃあさ…」
「ん？」
蓮「‘’なべ‘’って人が、もしかしてAの彼氏？」
蓮の質問に心臓がドクンと音を立て、思わず立ち止まった。
そんな私の様子を見て、
蓮「…やっぱり」
蓮が寂しそうに笑った。
「…うん。今付き合ってる人だよ」
蓮「そっか。…どんな人なの？…とか聞いてもいいのかな」
蓮が上目遣いで遠慮がちに聞く。
「…実習した時の生徒なんだ。まだ18歳」
未成年と付き合ってると聞いて、蓮はどう思うだろうか。
蓮「…そっか、大切な人ができたんだね」
「うん…」
蓮「…安心した」
「え…？」
蓮「その人は、ちゃんとAのこと大切にしてくれてるんだよね？」
「…うん」
蓮「…そっか、良かった」
そう呟くと蓮は一旦歩みを止めて、夜空を見上げた。
‘’その人は‘’
その言い方がやけに悲しそうで、私も悲しかった。
蓮「勝手だけど…ずっとAを心配してた。寂しがってないかな、泣いてないかな、誰かにちゃんと守ってもらってるかなって」
「…」
蓮「年齢なんて…関係ないよ。Aが彼を好きで、彼もAを好きで大切にしてくれてるなら」
「蓮は…？」
蓮「え？」
「蓮は…どうなの？」
あなたには大切にしたい人、大切にしてくれる人がちゃんといる…？
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R(プロフ) - ninaさん コメントありがとうございます！こちらの作品のコメントは久しぶりだったので嬉しかったです🥺✨一気読みなんて嬉しい限りです…😭今連載中のお話もどうか楽しんで頂けますように…🥺 (2022年2月3日 21時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
nina(プロフ) - 最初から一気に読みました😭最高です！！🖤💛💙に愛される人生を歩みたいです（笑）次のお話も楽しく読ませていただきたいと思います！ありがとうございました✨✨✨ (2022年2月3日 15時) (レス) @page50 id: 3feab5f3eb (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みかさん ありがとうございます😭✨今回も無事完走できました🥺💓 (2021年12月11日 12時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みみみさん コメントありがとうございます😭✨わぁ〜嬉しいです😭💕また大大大好きと言ってもらえる作品を書けるように頑張ります☺️ (2021年12月11日 12時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みさん コメントありがとうございます😭✨そんな事言って頂けて声を出して喜んでしまいました…😭続編構想中なので出来たらまた読みに来て下さると嬉しいです🥺💓 (2021年12月11日 12時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2021年11月21日 15時
