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おそらく色んな葛藤があった事が、蓮の複雑な表情から読み取れた。
「蓮は今…幸せ？」
自然とそんな質問が口をついて出た。
すると蓮は驚いたように目を見開き、また揺れる瞳で私を見つめる。
彼が口を開き、何か言いかけた所で、
『あのっ、目黒蓮くんですよね？』
若い女の子2人が蓮に声を掛けてきた。
蓮「あ、はい…」
『私たち、ファンなんです！あの…握手してもらえますか？』
そう言われ、蓮は2人と握手をする。
チラッと私の方を見てから彼女たちは去って行った。
「…相変わらず、蓮はモテモテだね」
そう言って微笑んだけど、蓮はちっとも嬉しそうじゃなかった。
やがて噂を聞きつけたのか、女性客が増え、周囲がざわめき始めた。
「ねぇ…こんなとこ見られたらまずいんじゃないの？そろそろ出よう？」
蓮「…関係ないよ。俺は今AといてAと話してるんだから」
何のよどみもない目でまっすぐに私を見て答える。
蓮のこういう、こちらが恥ずかしくなってしまうことを、当たり前のように真面目に話す所も昔と変わっていなかった。
「ん…。だけどさ、ごめん。私が耐えられない…」
周囲の視線が痛くて今すぐにお店を出たかった。
蓮「あ、ごめん」
蓮は申し訳無さそうにし、「じゃあ、行こうか」と言って当たり前のように伝票を持ち、会計を済ませる。
ファーストフードやファミレスで割り勘していた頃が嘘みたい…
私は蓮の広い背中を見ながらそんな事を考えていた。
店を出ると、風が冷たくて思わず肩をすくめる。
蓮「…寒くない？大丈夫？」
「うん、平気。…ごちそうさまでした」
蓮「うん。…駅まで送るね」
そう言って歩き出す。
今の私たちは、蓮のブレザーのポケットに手を入れて肩を寄せ合いながら並んで歩くことなどもうない。
蓮の右手と私の左手は、ただ寒さにかじかんでいくばかりだった。
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R(プロフ) - ninaさん コメントありがとうございます！こちらの作品のコメントは久しぶりだったので嬉しかったです🥺✨一気読みなんて嬉しい限りです…😭今連載中のお話もどうか楽しんで頂けますように…🥺 (2022年2月3日 21時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
nina(プロフ) - 最初から一気に読みました😭最高です！！🖤💛💙に愛される人生を歩みたいです（笑）次のお話も楽しく読ませていただきたいと思います！ありがとうございました✨✨✨ (2022年2月3日 15時) (レス) @page50 id: 3feab5f3eb (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みかさん ありがとうございます😭✨今回も無事完走できました🥺💓 (2021年12月11日 12時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みみみさん コメントありがとうございます😭✨わぁ〜嬉しいです😭💕また大大大好きと言ってもらえる作品を書けるように頑張ります☺️ (2021年12月11日 12時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みさん コメントありがとうございます😭✨そんな事言って頂けて声を出して喜んでしまいました…😭続編構想中なので出来たらまた読みに来て下さると嬉しいです🥺💓 (2021年12月11日 12時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2021年11月21日 15時
