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Shota side
不思議な気持ちだ。
今、俺の隣にはAがいて、ギュッと手を握ってくれている。
本来なら嬉しいはずの初デート…
という雰囲気では到底なかった。
つぐみに献花する為に、父親の故郷へ向かうのは今年で3回目。
つぐみが亡くなった後すぐに、父親も病気で亡くなった。
立て続いた大切な人の死に、俺だけでなく母も叔父もみんな悲しみに暮れた。
父親が死んでからは叔父の家にも行くことはなくなった。
…行けるはずがなかった。
大切な人の死で自暴自棄になっていたけど、それでも高校に通っていたのは涼太やふっかたちがいたから。
だけど、この頃から女の子とは投げやりに遊びまくっていた。
どの人にも気持ちなんかなくて、適当に遊んだだけ。
最低だけど、身体を満たす為だけに付き合ってたようなもんだった。
誰かを本気で好きになって、また失うのが怖かったから。
だから興味を持たないようにしてた。
そんな時、
Aに出会った。
最初は今までの子たちと同じように興味なんてなかった。
だけど、段々惹かれていく自分に気付いたんだ。
今、俺たちは電車に揺られ片道2時間かかる場所へと移動している。
チラッと隣を見れば、真っ直ぐ前を見て相変わらず手を握っているAがいて。
先程から会話はないんだけど、それがAの優しさって気付いていた。
目的地に到着し、俺たちは花を購入して事故があった公園付近へと歩いた。
・
・
・
Aside
事故現場にはたくさんのお花や、ジュース、キャラクター物のグッズなどがお供えされていた。
翔太と選んだ花を一緒に献花し、手を合わせた。
私は心の中でつぐみさんに挨拶をし、無念な気持ちを悼み、翔太をこれからも見守っていて欲しいとお願いした。
「つぐみさん、ピンクが好きだったの？」
翔太が選んだ花がピンク色中心だったことから尋ねた。
翔「うん、持ち物とか大抵ピンクだったな…」
懐かしむように翔太が呟いた。
手を合わせた後で、ちょうど公園のイルミネーションの電灯がついた。
2人一緒に見るはずだったそのイルミネーションを、翔太は唇を噛み締めてじっと眺めていた。
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R(プロフ) - ninaさん コメントありがとうございます！こちらの作品のコメントは久しぶりだったので嬉しかったです🥺✨一気読みなんて嬉しい限りです…😭今連載中のお話もどうか楽しんで頂けますように…🥺 (2022年2月3日 21時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
nina(プロフ) - 最初から一気に読みました😭最高です！！🖤💛💙に愛される人生を歩みたいです（笑）次のお話も楽しく読ませていただきたいと思います！ありがとうございました✨✨✨ (2022年2月3日 15時) (レス) @page50 id: 3feab5f3eb (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みかさん ありがとうございます😭✨今回も無事完走できました🥺💓 (2021年12月11日 12時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みみみさん コメントありがとうございます😭✨わぁ〜嬉しいです😭💕また大大大好きと言ってもらえる作品を書けるように頑張ります☺️ (2021年12月11日 12時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みさん コメントありがとうございます😭✨そんな事言って頂けて声を出して喜んでしまいました…😭続編構想中なので出来たらまた読みに来て下さると嬉しいです🥺💓 (2021年12月11日 12時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2021年11月21日 15時
