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翔太は話しながらポロポロと涙をこぼし、手は震えていた。
こんな翔太を見たのは初めてで少し動揺した。
だけど、私は迷いなく彼を全力で守りたいと思った。
「大丈夫、大丈夫だよ」、そう声を掛けながら背中を摩り、手を握り、そして抱きしめた。
3年前に翔太がこんな壮絶な体験をしていたなんて全く知らなかったし、想像もしていなかった。
翔太とつぐみさんのことを思うと、胸が苦しくて、私も涙が溢れた。
そんな私の涙を翔太が再び優しく拭ってくれる。
翔「つぐみが亡くなってからはずっと、12月25日は現場に行って、花を手向けてる」
「ごめんなさい…」
翔「…え？」
「何も知らないくせに、変な形で辛いこと話させてしまって…」
ズカズカと土足で足を踏み入れたような自分に、酷く落ち込んだ。
翔「Aは何も悪くないよ。この話、誰かに話すの初めてだわ…」
「話してくれて…ありがとう」
翔「…うん。だから明日はこの理由で一緒に過ごせないんだ。ごめん…」
「もし…さ、翔太が嫌じゃなかったら」
翔「ん？」
「私も一緒に行っちゃダメかな？」
翔「えっ…？」
「私もつぐみさんに、ちゃんとご挨拶したい」
翔「…」
「翔太の悲しみを少しでも分かち合えたらって…。毎年、一緒に」
辛い記憶は絶対に消えないけれど、一人で背負い込むのではなく、私も一緒に彼の痛みや苦しみや悲しみを隣で支えたいって思った。
翔「…いいの？」
「もちろん」
翔「…ありがと」
小さな声でそう呟く翔太を、私はしばらく抱きしめていた。
それから私たちは交代でお風呂に入り、一緒にベッドに入った。
この夜はただ抱き合いながらすぐに眠りについた。
・
・
・
翌朝、翔太は一度家に帰り、後ほど駅で待ち合わせをすることになっていた。
外で会うのは今日が初。
だけど…今日は例外。
ずっと翔太のことを心配しながら、私は待ち合わせの駅まで急いだ。
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R(プロフ) - ninaさん コメントありがとうございます！こちらの作品のコメントは久しぶりだったので嬉しかったです🥺✨一気読みなんて嬉しい限りです…😭今連載中のお話もどうか楽しんで頂けますように…🥺 (2022年2月3日 21時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
nina(プロフ) - 最初から一気に読みました😭最高です！！🖤💛💙に愛される人生を歩みたいです（笑）次のお話も楽しく読ませていただきたいと思います！ありがとうございました✨✨✨ (2022年2月3日 15時) (レス) @page50 id: 3feab5f3eb (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みかさん ありがとうございます😭✨今回も無事完走できました🥺💓 (2021年12月11日 12時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みみみさん コメントありがとうございます😭✨わぁ〜嬉しいです😭💕また大大大好きと言ってもらえる作品を書けるように頑張ります☺️ (2021年12月11日 12時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みさん コメントありがとうございます😭✨そんな事言って頂けて声を出して喜んでしまいました…😭続編構想中なので出来たらまた読みに来て下さると嬉しいです🥺💓 (2021年12月11日 12時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2021年11月21日 15時
