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状況がさっぱり分からず私も立ち尽くしていると、泣いている彼女と目が合ってしまった。
その途端に走り去ってしまう。
照「おいっ！ちょっと待てよ！」
珍しく照が声を荒げた後で、彼女の視線の先にいた私を振り返る。
「照…どうしたの？」
照「おまえ…コレいつから？」
そう言って数々の悪口が書かれた紙を私に見せた。
「なんで照がそれ…！」
照「いいから。いつから？」
「体育祭終わった辺りから…かな」
照「はぁぁ…何で黙ってたの？」
「…だって、照には関係ないし」
思わず俯いてしまう。
照「…目黒は知ってんの？」
蓮「…何をっスか？」
声に驚いて顔を上げれば、照の後ろに蓮が立っていた。
「ちょっ…！」
紙を奪おうとした時にはもう遅くて、蓮はそこに書かれた文字を目を見開きながら凝視し、顔を歪めた。
蓮「誰がこんなこと…」
照「…俺の彼女」
えっ…！？
照「本当申し訳なかった」
そう言って照が深々と私に頭を下げた。
「ちょっと…照、やめて？なんで照が謝るの？」
照「さっきここに来る時、あいつが丁度Aの下駄箱に何か入れるの見ちゃって。後ろから声掛けて問い詰めたら全部自分がやったって吐いたよ」
多分…照や蓮とよく一緒にいる私の存在が面白くないのかもしれない。
蓮「A…気付かなくてごめん」
「ううん、蓮は何も悪くないよ！それに照も！私なら大丈夫だから！…ほら、早く勉強しに行こ？」
空気を変えようとしたけど、照はそのまま彼女と話をつけてくると言って戻ってしまい、結局蓮も勉強どころじゃないと言って2人でいつもの公園に来た。
蓮「ああいう嫌がらせ、よくあるの？」
「…ううん。でも、照の彼女からしたら嫌な気持ちにはなるよね。仕方ないと思う」
照絡みの事で何か言われるのは中学の時からよくあったが、それは伏せた。
蓮「…仕方ないことなんて、ないよ。俺、毎日一緒にいたのにこんな事にも気付けないなんて…彼氏失格だな」
「…そんなこと言わないで？本当に大丈夫だから」
蓮が泣きそうな顔で何度も謝るので、私の方が泣きそうになる。
私のことでそんな風に苦しまないで欲しい。
蓮「今度から何かあったら、絶対隠さないで何でも言って？」
「うん…ごめんね」
蓮「俺は、Aのこと守る為にいるんだから。歳下だけど…もう少し俺を頼って？」
不安にさせてしまったのかな…
「ありがとう」
不安を和らげるようにそっと手を握った。
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R(プロフ) - emさん 寂しいと思ってもらえるなんて…🥺ありがとうございます！ (2021年10月22日 16時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みかさん 嬉しいコメントありがとうございます🥺ほっこりしてもらえて安心しました＾＾ (2021年10月22日 16時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
em(プロフ) - 終わっちゃうのが寂しいです🥺 (2021年10月22日 7時) (レス) @page22 id: d7760676f5 (このIDを非表示/違反報告)
みか - 最後ちゃんとほっこりさせてくれるRさん！プラスアナザーストーリーという展開！いやぁますます目が離せない (2021年10月21日 21時) (レス) @page22 id: 75d95be2cc (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - とんたんさん 前作も読んで下さったのですね！ありがとうございます、嬉しいです（涙）おまけも楽しんで頂けていたら幸いです＾＾ (2021年10月21日 21時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2021年10月15日 21時
