初めてのデート ページ33
体育祭の日から付き合うようになった私たち。
その噂はみるみる広がり、私の姿をわざわざ確認しに来る女子生徒たちも増えた。
照「いや、ここ最近のAの様子見て多分好きな奴できたんだろうなって予想はしてたけど…まさかあのテクノカットだったとはなぁ」
照には体育祭が終わってすぐに報告済みだった。
すごく驚いてはいたけど、「やったな、初彼氏」と言って祝福してくれた。
照「それにしても女子って怖えーな」
私の顔を見ては納得いかない様子で去る女子たちを照が冷ややかな目で見ている。
ファンクラブまである目黒くんの彼女が、平凡すぎる私なら納得いかないのも無理はない。
いつも居心地が悪くて”ごめんなさい”と申し訳ない気持ちになるのだった。
一方で目黒くんは、そんな周囲の目など1ミリも気にする様子はなくいつも堂々としていた。
土曜はどちらも部活があったし、日曜は目黒くんは大抵試合だったので、私たちのデートはもっぱら一緒に帰る下校デートだった。
先に終わった方がいつも玄関で待つ。
帰り道を手を繋ぎながら他愛もない話をしたり、お互いのことを話しながら少しずつ相手のことを知っていった。
LINEは毎日したし、時間があれば電話もした。
いつしかタメ口でフランクに話せる仲にもなり、たった30分という短い時間だったけど、一緒に帰れるこの時が私の中でかけがえのない時間だった。
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付き合い初めてから1か月以上経った頃、ようやくお互いの休みが合い、私たちは初めて休日にデートすることになった。
しかも都内で有名な花火大会の日。
それはそれは楽しみだった。
慣れない浴衣を着て、駅で待ち合わせをした。
するとすでに待っていた目黒くん。
初めて私服姿を見たけど…モデルさんみたいにオシャレで、芸能人みたいに目立っていた。
そんな彼を当然女の子たちが注目して見ている。
それを知っていてか、全く気付いてもいないのかは分からないけど、やっぱり目黒くんは動じることなく凛と立っていた。
あんな注目されてる中、私なんかが行ったらブーイングだろうな…
またいつもの癖で目黒くんが嫌いな”なんか”がつい出てしまう。
すると、目黒くんが私を見つけ嬉しそうに手を振る。
その姿を見たら、やっぱり嬉しくてキュンとして。
自信なんてまだないけど、大好きな人と1分でも1秒でも一緒にいたいという気持ちの方が勝って、私は目黒くんの所へ駆け寄った。
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R(プロフ) - emさん 寂しいと思ってもらえるなんて…🥺ありがとうございます！ (2021年10月22日 16時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みかさん 嬉しいコメントありがとうございます🥺ほっこりしてもらえて安心しました＾＾ (2021年10月22日 16時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
em(プロフ) - 終わっちゃうのが寂しいです🥺 (2021年10月22日 7時) (レス) @page22 id: d7760676f5 (このIDを非表示/違反報告)
みか - 最後ちゃんとほっこりさせてくれるRさん！プラスアナザーストーリーという展開！いやぁますます目が離せない (2021年10月21日 21時) (レス) @page22 id: 75d95be2cc (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - とんたんさん 前作も読んで下さったのですね！ありがとうございます、嬉しいです（涙）おまけも楽しんで頂けていたら幸いです＾＾ (2021年10月21日 21時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2021年10月15日 21時
