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渡辺くんの着替えをどうしようか頭を悩ませる。
私のだと、明らかに寸足らずになってしまうし…
そして手に取った我が家に唯一存在する男物のジャージ。
そう、照のジャージだ。
ジャージ収集癖のある照が、もう着ないからと高校生の時にくれたもの。
これなら着れるよね。
それに別に誰のとか分からないし、そもそも聞かれないだろうし大丈夫。
ジャージ上下とタオルを持って私は脱衣所に入った。
すりガラス越しにシャワーを浴びてる渡辺くんのシルエットが視界に入り、ドキドキしてしまう。
なるべくそちらは見ないようにして、
「渡辺くん、着替え置いとくね！下着はまだ乾燥中で乾いてないから…あの、ないけど、ごめん」
渡「うーい」
自分で言ってて段々恥ずかしくなる。
さっき洗濯機に渡辺くんのびしょ濡れの衣類と、下着を入れただけで、改めてこの状況なに？って軽くテンパった程だ。
男の人の下着なんて見たのも久しぶりだし、ずっと実家暮らしだったから男の人が家に来るのも初めて。
あ、照は別。
おかしいな…照の時は全く緊張なんてしなかったのに。
やっぱりそれだけ私が渡辺くんを男性として意識していて、かなり好きって事なんだと思う。
考えるとまたドキドキした。
するとガチャっとリビングの扉が開き、お風呂上がりの渡辺くんが現れた。
背の高い照のジャージを着こなすにはなかなか難易度が高い。
私程ではないが渡辺くんもまた、ズボンの裾を折り返し、袖は萌え袖状態だった。
渡「お風呂ありがとう…」
「うん、温まった？大丈夫？」
渡「めちゃめちゃ温まった。マジで生き返った」
そう話す渡辺くんは確かに先程の顔色の悪さは無く、少し頬に火照りも見られて安心した。
「良かった！飲み物さ、ココアとかレモネードが良いかな？」
渡「センセーは何飲むの？」
「私はコーヒーだよ」
渡「…何で俺の選択肢にコーヒーないわけ？」
「あ、ごめん、飲める？何となく甘いやつが良いのかなって」
渡「飲めるし。でもココアでいーや」
なんだか拗ねてしまったような渡辺くん。
子ども扱いしすぎたかな…？
とりあえずマグカップを２つ用意して、コーヒーとココアを入れた。
渡「あ、ちなみに下着って…」
「ごめん、まだかかりそう」
渡「だよね。いや、落ち着かないな。スースーする」
「…」
聞こえないフリを決め込んで渡辺くんの目の前にココアを置いた。
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R(プロフ) - emさん 寂しいと思ってもらえるなんて…🥺ありがとうございます！ (2021年10月22日 16時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みかさん 嬉しいコメントありがとうございます🥺ほっこりしてもらえて安心しました＾＾ (2021年10月22日 16時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
em(プロフ) - 終わっちゃうのが寂しいです🥺 (2021年10月22日 7時) (レス) @page22 id: d7760676f5 (このIDを非表示/違反報告)
みか - 最後ちゃんとほっこりさせてくれるRさん！プラスアナザーストーリーという展開！いやぁますます目が離せない (2021年10月21日 21時) (レス) @page22 id: 75d95be2cc (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - とんたんさん 前作も読んで下さったのですね！ありがとうございます、嬉しいです（涙）おまけも楽しんで頂けていたら幸いです＾＾ (2021年10月21日 21時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2021年10月15日 21時
