ぼく、したいです ページ34
『おかえりなさい！』
『おかえりなさい！』
『……なんで？』
チャンミンが家のドアを開けると、エプロン姿のAと、エプロン姿の三橋が笑っていた。
『ただいまー！』
ユノは嬉しそうに靴を脱いで、家に上がっている。
『ヒョン！靴をそろえろ！いつも言ってる！』
そう声を掛けた後ろ姿はもうリビングに足を踏み入れていて、背中が見えなくなったかと思うと、うわぁー！と喜びの声が聞こえた。
三橋の、どうだ！すごいだろ！と自慢気な声も聞こえて、チャンミンはため息をつく。
『チャンミン、おかえりなさい。』
その声にAを見ると、にっこりと笑っている。
エプロン姿のAが、自分の家で、自分を待っていて、おかえりと笑ってくれている。
『Aさん！ただいま！』
ニヤニヤとしてしまうのを隠せないまま、Aにぎゅっと抱きつく。
『はぁーしあわせですー。』
Aの温もりを感じていると、いただきまーす！という声が聞こえる。
チャンミンは、ハッ！とすると
『ヒョン！だめッ！先に食べたらもう口ききませんよ！』
と大声で叫ぶ。
部屋の中がシーンとしたかと思うと、椅子を引いて立つ音が聞こえ、ユノがリビングのドアからこちらを覗いた。
『…まってる。チャンミン、おなかすいたよ。』
『すぐ行きます。おとなしくまってて。』
『…はい。』
ユノの姿に笑うと、Aは早速リビングに向かって歩き出す。
『ちょちょ！』
そんなAを慌てて止めると、チャンミンはAを覗き込む。
『おかえりのチューは？』
『えっ！！』
『声が大きいですよ！』
『だって！』
『してくれませんか？チュー。ぼく、したいです…』
お願いだから、その上目遣いやめて！
Aはチャンミンのかわいさにキュンとする。
ジタバタしたくなる自分をなんとか抑えると、Aは少し背伸びし、チャンミンにキスをする。
一瞬のキスだったが、チャンミンはご機嫌だ。
『ふふー！さぁ、ごはんを食べましょう！』
Aをくるりと反対に向けると、チャンミンは鼻歌交じりに背中を押しながらリビングへと向かった。
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あや(プロフ) - ありがとうございました。早速読みました。この先どうなるのかとっても気になります。楽しみに更新待っています。 (2018年3月24日 7時) (
レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - あやさん» あやさん、こんにちわ！4章のパスを外しました☆ぜひ、お話を楽しんでくださいね♪ (2018年3月23日 16時) (レス) id: 78e85aba12 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ありがとうございます。待っています。パスな外れる時をドキドキしながら。私も物語の中にダイブしたいです。 (2018年3月9日 19時) (レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - あやさん» あやさん、読んでくださりありがとうございます！思いやれる相手、いいですよね☆パスのついている４のお話は、いま下書き中になっています。準備ができましたら、公開しますね！もう少しお待ちいただけると嬉しいです☆ (2018年3月7日 12時) (レス) id: 78e85aba12 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 毎回楽しみに更新を待っています。この先が、ドキドキです。パスワード教えてください。私も相手のことを思い愛される人になりたい。自分をプレゼントいいなぁ〜 (2018年3月7日 7時) (レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えむ | 作成日時：2017年12月18日 1時
