２枚の写真 ページ25
香田は腕を組み、壁にもたれかかりながら、真っ直ぐこちらを見ている。
チャンミンは、さっき聞いた香田の言葉を思い出す。
とっくに諦めてたはずなんだけどな…
諦めてたと思ってた気持ちが、Aと再会して蘇ったのだろうか。
でも、そんなことは関係ない。
今はぼくの彼女だ。
絶対に渡さない。
チャンミンの中に、独占欲が湧き上がる。
Aさんは、“ぼくだけのもの”。
そう思った瞬間、チャンミンの表情が変わる。
さっきまでの笑顔から一転、少し睨みつけるような表情になる。
カメラの真後ろにいる香田を見ながら、右手をAの腰へ動かすと、ニットの裾から手を入れる。
『え！？』
打ち合わせにない動きに、Aは戸惑う。
チャンミンは手を上へと進めると、下着のホックへ手を掛ける。
『ちゃ、チャンミン！？』
Aはチャンミンの胸のあたりを掴むが、離れてはくれない。
チャンミンは香田へ見せつけるように、そのままAの右の耳元に唇を当てる。
『あっ…』
Aの声に、独占欲が満たされていく。
カメラを見つめるそのチャンミンの表情は男らしく、妖艶だった。
『オッケー！！！』
西野の声に、チャンミンはパッとAを離す。
『Aさん、写真を見にいきましょう！』
撮影前とガラッと変わったご機嫌なチャンミンに驚き、怒ることも忘れ、Aはチャンミンと西野たちの元へ向かった。
PCの前では、西野が難しい顔をしている。
『どうしたの？』
Aが話しかけると、意見が割れてるんだと、西野がPCを操作する。
『俺はこっち派。で、香田さんはこっち派。』
Aとチャンミン、そして撮影をいつの間にか見ていたユノと三橋も、2枚の写真を見比べる。
西野が選んだ写真には、ぼくもすきだよと言った時の、笑顔のチャンミンが写っている。
そして香田が選んだのは、1番最後に撮った写真だ。
『香田さんは、なぜこの写真を選んだんですか？』
『今回のコンセプトに合ってるからだ。』
Aにそう答えると、香田はチャンミンを見る。
『“ぼくだけのもの”。そういう独占欲を強く感じるよ。ユノさんもだけど、チャンミンさんもすごい表現力ですね。』
『ありがとうございます。』
チャンミンは真っ直ぐに、香田の目を見ながら答えた。
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あや(プロフ) - ありがとうございました。早速読みました。この先どうなるのかとっても気になります。楽しみに更新待っています。 (2018年3月24日 7時) (
レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - あやさん» あやさん、こんにちわ！4章のパスを外しました☆ぜひ、お話を楽しんでくださいね♪ (2018年3月23日 16時) (レス) id: 78e85aba12 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ありがとうございます。待っています。パスな外れる時をドキドキしながら。私も物語の中にダイブしたいです。 (2018年3月9日 19時) (レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - あやさん» あやさん、読んでくださりありがとうございます！思いやれる相手、いいですよね☆パスのついている４のお話は、いま下書き中になっています。準備ができましたら、公開しますね！もう少しお待ちいただけると嬉しいです☆ (2018年3月7日 12時) (レス) id: 78e85aba12 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 毎回楽しみに更新を待っています。この先が、ドキドキです。パスワード教えてください。私も相手のことを思い愛される人になりたい。自分をプレゼントいいなぁ〜 (2018年3月7日 7時) (レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えむ | 作成日時：2017年12月18日 1時
