ユノは彼氏？ ページ17
いつもよりスタッフが少ないスタジオは、本当に静かだ。
シャッター音が響く中、ユノとAは小さく会話をしていた。
『ヌナ、ぜんぜんきんちょうしてないね？』
『そんなことないよ！でも、ユノさ…じゃなかった、ユノのおかげでちょっとしか写らないから、少しホッとしてます…してる。』
そう言い直して笑うAの後ろで、ユノも笑う。
撮影に入る前、ぼくは彼氏だからけいごはだめ！と言われたのだ。
セットは、朝の女性の部屋になっている。
ベッドから立ち上がって着替えている彼女の後ろに彼氏が立ち、見せないように彼女を隠す設定だ。
デニム姿のAはランジェリーを身につけ、そのAをカメラから半分隠すように、ユノが立っている。
今回のコンセプトは、“ぼくだけのもの” にした。
男性が独り占めしたくなるくらい、僕だけのものだとみんなに言いたくなるくらい、魅力的な女性になれるランジェリーというイメージで考えた。
『この彼氏のきもち、ぼくもわかる気がする！』
『ほんと？』
『うん。きれいな彼女をじまんしたいけど、でも自分だけのひみつにもしたくてー』
『ふふ！そういう気持ちなんだね、男の人は。』
さっき決めた立ち位置からだいぶ動いているが、Aは気にせず、ユノに任せて会話を続ける。
『ねーヌナ。ちょっとこれ…』
急にユノはそう言うと、自分が着ていた白いシャツを脱ぎ始める。
『えっ？』
それをAの肩に掛けると、ちょっとまってて！と、カメラマンのほうへ走っていく。
何やら相談すると、Aの元へ笑いながら戻ってきた。
『ちょっと、ちがうのも撮ってみたい！』
彼氏のきもちになったらやってみたくなったー！とニコニコ笑うユノに、Aも笑顔を返す。
カメラマンは後ろではなく、今度は横から撮影を始める。
『ヌナ、抱きついてもいい？』
『うん。だって彼氏でしょ？』
Aの返しに、あははー！とユノは少し照れて笑う。
肩に掛けたシャツの上から軽く抱きしめると、Aの下着姿を隠すように前を合わせ、おなかのあたりに手を回す。
Aの頭に顔を寄せると、ユノはカメラに向かって笑いかける。
ユノとAが動くたびに、少しずつ服がずれ、Aの肩からシャツが落ちる。
これ以上ズレないようにと前を胸元で押さえるAの手に、ユノの手が重なる。
『オッケー！』
撮影に集中していると、西野の声が聞こえた。
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あや(プロフ) - ありがとうございました。早速読みました。この先どうなるのかとっても気になります。楽しみに更新待っています。 (2018年3月24日 7時) (
レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - あやさん» あやさん、こんにちわ！4章のパスを外しました☆ぜひ、お話を楽しんでくださいね♪ (2018年3月23日 16時) (レス) id: 78e85aba12 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ありがとうございます。待っています。パスな外れる時をドキドキしながら。私も物語の中にダイブしたいです。 (2018年3月9日 19時) (レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - あやさん» あやさん、読んでくださりありがとうございます！思いやれる相手、いいですよね☆パスのついている４のお話は、いま下書き中になっています。準備ができましたら、公開しますね！もう少しお待ちいただけると嬉しいです☆ (2018年3月7日 12時) (レス) id: 78e85aba12 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 毎回楽しみに更新を待っています。この先が、ドキドキです。パスワード教えてください。私も相手のことを思い愛される人になりたい。自分をプレゼントいいなぁ〜 (2018年3月7日 7時) (レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えむ | 作成日時：2017年12月18日 1時
