いつもと同じ ページ7
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「総悟入るよー?」
「ああ」
お粥を手に持って私は総悟の部屋に入った。
近藤さんは先程出て行ったようで、部屋には総悟しかいなかった。
近くに行くと、総悟はじっとこっちを見たので気になって
「?どうしたの?」
と聞いたら
「この間、俺がお前の看病したよな?」
「う、うん。そうだね」
いつになく意地の悪い顔をして、総悟は続けて
「今度はお前がしてくれる番だろィ?」
といった。
…やっぱりそう来たか。ここでややもしても仕方ないと思って、私は素直に応じることにした。
「じゃ、じゃあ、口開けて」
「ん」
少し緊張しつつ、私は総悟にお粥を食べさせた。
「ま、悪くない味ですねィ」
「そ、それは良かった」
結局、その後もなんだかんだ言って、私が全部お粥を食べさせたのだった。
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後日
「土方さん」
「ああ、総悟。元気になったんなら溜まった仕事「んじゃ、見回り行ってきやーす」ちょっと待てェ!!」
土方が仕事のことを口にした途端、総悟は見回りという名のサボりへと出かけたのであった。
その顔はいつになく楽しそうだったのは、土方も分からなかった。
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桜葉(プロフ) - 土方美零さん» はーいっ!!楽しみに待ってます!! (2019年5月12日 3時) (レス) id: 4abc1515c0 (このIDを非表示/違反報告)
土方美零(プロフ) - 桜葉さん» 返信が遅くなり申し訳ありません。続きも楽しんでいただけたら嬉しいです! (2019年5月4日 22時) (レス) id: 4eef42f134 (このIDを非表示/違反報告)
桜葉(プロフ) - 続きが楽しみです!!更新待ってます!ペコリ((・ω・)_ _)) (2019年4月20日 13時) (レス) id: 4abc1515c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:土方美零 | 作成日時:2018年12月31日 10時