女 ページ26
ーーー数日後ーーー
今日は学校があるから、デートのとき望にやってもらった髪型に挑戦した。
かなり時間かかったけど完成!
それにしても望とのデート楽しかったな…
付けていくか迷ってた婚約指輪をポケットに入れて家を出た。
嬉しいから付けていきたいけど、バレて面倒になるのも嫌やし…
ポケットの中で指輪を握りながら登校してると、望が女の人と話してるのを見つけた。
んー、誰やろ?
年は近そうやけど制服は同じじゃないし…
ちょっと真剣な話っぽいしここで距離保っとこ…
と思って曲がり角で待機してると、もう話が終わったのかその女の人がすぐそこまで来てた。
慌てて足を進め、女の人とすれ違おうとすると、呼び止められた。
女「なぁ。あなた小瀧望の彼女?」
貴方「はい。」
冷たい雰囲気に裏返りそうになる声を振り絞って返事をした。
女「ふーん…」
女の人は舐め回すように私を見た。
貴方「あの…」
女「あぁ、私な。私は望の元カノ。去年の春付き合ってんけど自然消滅してん。」
貴方「そうでしたか…それでは失礼します…」
女「昔の望とか教えてほしくないん?」
昔の望…そんな変わらんやろ…
女「昔の望はなぁ、恋愛に興味なかってん。でもずっとアタックしてたら付き合えてん。」
貴方「そうなんですか…」
どうしよ、話し出した…別れるタイミング逃した…
女「望の初恋の人って私やと思うねん。しかも自然消滅やし未練あると思う。やし来てん。」
あ、そうなんや…私望のこと全然知らんねんな…
もしこの人の言うように望が未練あるなら、私はどうしたらいいんやろ…
もちろん別れたくない。
でも望が私じゃなくてこの人を選んだら別れなあかんの?
この指輪とかあの約束は?
どうしよ、望の言葉を聞いたわけでもないのに泣きそう。
女「とりあえず今度ゆっくり会って話すつもりしてるから許してね。」
貴方「え…もう約束したんですか?」
女「した。(ウソ) ほんじゃ私も学校あるからもう行くわ。ばいば〜い」
どうしよ、二人で会われたら望がこの人のほうに行っちゃうかも…;
私は近くの公園で休んだ。
あーなんか頭パンクしそう…
デートの時プロポーズしてくれたし指輪もくれたから信じてる。
でも昔の望を知らんから、ないとは思うけどいろんな人に同じことしてたかもしれんし…
会って確かめたいけど今会うのはこわいな。
望に嬉しい以外の涙見せてしまいそうで…
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作者名:ちゃーりー | 作成日時:2015年2月26日 22時