検索窓
今日:11 hit、昨日:17 hit、合計:311,895 hit

14.欲望のレッド ページ40

.









「 …違うからっ、気持ち悪いとかそんなんじゃなくて…想像以上にやばかった、だけ… 」






え?







「 いや、前にリップは落ちる過程にドラマがある…みたいな広告見て、超素敵だなって思ったの最近思い出してさ 」


「 落ちる過程に…? 」


「 そう。それをひろで感じてみたくて 」


「 …俺の唇いまどうなってる? 」


「 リップ落ちかけってとこかな 」


「 ……ばかっ 」


「 え? 」









なに超恥ずかしいことしてくれちゃってんの!?






俺今めちゃくちゃ恥ずかしい!









「 顔真っ赤… 」


「 うるさい!こっち見んなっ 」


「 ほんっと照れ屋なんだから 」


「 あーー!もう! 」


「 ごめんて。笑 」









もう…こいつ面白がってる…





くっそぉ…









「 ん! 」


「 え? 」


「 お前も塗れ! 」


「 リップ? 」


「 そう! 」


「 なんでよ 」


「 不公平だから!はやくっ…塗って!」









俺が太輔の顔の目の前にリップを差し出すと

太輔は笑ってリップを塗り始めた。









ほんのり色づいた唇




いつもに増してぷるぷるな、赤い唇。









その唇に何度も何度も吸い付いては

その度に唇の色を確認する。









でも…段々そんなのどうでも良くなってきて…









「 キス、して……たいすけからっ… 」


「 えぇ? 」


「 ごめんの気持ち込めてはやくしてよ 」


「 なんかチャラかわいいんですけど 」


「 いーから!…ん…… 」









許してくれる?





キスをしてそう聞いてくるから

俺は首を横に振った。









まだ…足りない









「 ひろ? 」









俺、こんなこと言ったことないけど

太輔の唇すげぇ好きだから…







リップ落ちるの楽しもうと思ってたんだけど…

無理みたい









きょとんとする太輔を見つめて

リップを塗って、太輔に一歩近づいて

可愛く誘ってみた。









「 このリップ完全に落ちるまでキスしてて? 」

あとがき→←14.欲望のレッド



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (438 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
681人がお気に入り
設定タグ:藤北
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

茉莉花(プロフ) - しおぱまさん» ありがとうございます!読者様に楽しんでいただけるような作品を目指していくのでこれからもよろしくお願いします^^ (2017年2月15日 0時) (レス) id: 1e53697028 (このIDを非表示/違反報告)
しおぱま(プロフ) - 今回は短編集ということで、茉莉花さんの書く様々な藤北が見られそうで嬉しいです、!更新大変だと思いますが頑張ってください! (2017年2月13日 16時) (レス) id: 21c0d8b98c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:茉莉花 | 作成日時:2017年2月13日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。