14.欲望のレッド ページ40
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「 …違うからっ、気持ち悪いとかそんなんじゃなくて…想像以上にやばかった、だけ… 」
え?
「 いや、前にリップは落ちる過程にドラマがある…みたいな広告見て、超素敵だなって思ったの最近思い出してさ 」
「 落ちる過程に…? 」
「 そう。それをひろで感じてみたくて 」
「 …俺の唇いまどうなってる? 」
「 リップ落ちかけってとこかな 」
「 ……ばかっ 」
「 え? 」
なに超恥ずかしいことしてくれちゃってんの!?
俺今めちゃくちゃ恥ずかしい!
「 顔真っ赤… 」
「 うるさい!こっち見んなっ 」
「 ほんっと照れ屋なんだから 」
「 あーー!もう! 」
「 ごめんて。笑 」
もう…こいつ面白がってる…
くっそぉ…
「 ん! 」
「 え? 」
「 お前も塗れ! 」
「 リップ? 」
「 そう! 」
「 なんでよ 」
「 不公平だから!はやくっ…塗って!」
俺が太輔の顔の目の前にリップを差し出すと
太輔は笑ってリップを塗り始めた。
ほんのり色づいた唇
いつもに増してぷるぷるな、赤い唇。
その唇に何度も何度も吸い付いては
その度に唇の色を確認する。
でも…段々そんなのどうでも良くなってきて…
「 キス、して……たいすけからっ… 」
「 えぇ? 」
「 ごめんの気持ち込めてはやくしてよ 」
「 なんかチャラかわいいんですけど 」
「 いーから!…ん…… 」
許してくれる?
キスをしてそう聞いてくるから
俺は首を横に振った。
まだ…足りない
「 ひろ? 」
俺、こんなこと言ったことないけど
太輔の唇すげぇ好きだから…
リップ落ちるの楽しもうと思ってたんだけど…
無理みたい
きょとんとする太輔を見つめて
リップを塗って、太輔に一歩近づいて
可愛く誘ってみた。
「 このリップ完全に落ちるまでキスしてて? 」
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茉莉花(プロフ) - しおぱまさん» ありがとうございます!読者様に楽しんでいただけるような作品を目指していくのでこれからもよろしくお願いします^^ (2017年2月15日 0時) (レス) id: 1e53697028 (このIDを非表示/違反報告)
しおぱま(プロフ) - 今回は短編集ということで、茉莉花さんの書く様々な藤北が見られそうで嬉しいです、!更新大変だと思いますが頑張ってください! (2017年2月13日 16時) (レス) id: 21c0d8b98c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茉莉花 | 作成日時:2017年2月13日 0時