12.頑張りすぎるあなたへ ページ37
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「 ……もう少し甘えてもいいのに 」
「 もう少し甘えて欲しいのに、じゃなくて？ 」
「 はは、そうだな 」
わたに言われて自分の本当の思いに気付いた。
「甘えていい」んじゃなくて、
「甘えてほしい」んだ。
だって…俺たち恋人だろ？
こんな小さい体と頭で
そんなでかいもの背負わなくていいんだよ、
俺にも少し分けてよ
「 ……んん、 」
「 あ、起きた？ 」
「 ……たいすけ、なんで… 」
「 渉が教えてくれたの、北山が倒れたって 」
「 ……ごめ 」
ほら、すぐそうやって
「 それは何に対してのごめん？ 」
「 …迷惑…かけて 」
「 バカ。メンバーなのに、付き合ってるのに、迷惑もクソもないでしょ。」
「 ごめ… 」
「 …謝るならこんなになるまで頼れなくてごめん、がいい 」
さすがに俺だって
顔も見ず、声も聞かずの生活じゃ
何もわからないって。
「 熱高いみたいだけど…その他の具合はどう？ 」
「 …頭痛い、かな 」
「 そっか。食欲は？ 」
「 ない 」
「 …いつから食べてないの 」
前会った時よりも少し痩せてる顔を見て
ずっと、ずっと聞きたかった事。
「 一週間くらい前かな…そんくらいから一日一食食べれるかどうかで… 」
「 食べれない日はどんな感じだったの？ 」
「 吐いちゃったり…飲み物だけで過ごしたり… 」
「 もうっ…… 」
「 ははっ、そんな声出すなよ… 」
ごめんな…？
そう言って目を細めたひろを
やっぱり俺は、守ってやりたいって思うんだ。
大袈裟かもしれないけどね。
「 しばらくひろの家泊まっていい？ 」
「 そんな心配しなくても…」
「 ていうか 」
「 ？ 」
「 ……一緒にいたい、から 」
心配もしてるけど。
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茉莉花(プロフ) - しおぱまさん» ありがとうございます！読者様に楽しんでいただけるような作品を目指していくのでこれからもよろしくお願いします＾＾ (2017年2月15日 0時) (
レス) id: 1e53697028 (このIDを非表示/違反報告)
しおぱま(プロフ) - 今回は短編集ということで、茉莉花さんの書く様々な藤北が見られそうで嬉しいです、！更新大変だと思いますが頑張ってください！ (2017年2月13日 16時) (レス) id: 21c0d8b98c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉莉花
| 作成日時：2017年2月13日 0時
