11.黙れないコの口は… ページ33
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「 〜〜♪ 」
「 …ふふっ 」
シャワーを浴び終え、体を拭いていたら
キッチンからひろの鼻歌が聴こえてきて
その可愛らしさに笑ってしまった。
どんな表情で歌ってるんだろ…
絶対かわいいよな…
そんなことを考え始めたら
なんか急に歌っている姿が見たくなって
雑に髪を拭きながら 洗面所を出た。
「 クスッ…、なんか楽しそうだね？ 」
洗面所から出て キッチンを覗けば
やっぱりひろは鼻歌を歌っていて。
やっぱり、可愛くて。
「 ん？そう？ 」
「 うん、だってルンルンで鼻歌歌ってたじゃん 」
「 んー、まあ。…わっ、つめてっ 」
鼻歌を歌いながら お湯が沸くのを待っているひろを
後ろから抱きしめて、首元に顔を埋めたら
髪が当たったのか 冷たいと文句を言われた。
「 っあ、ごめんごめん 」
「 そう言いながら体制変わってないから冷たいまんまなんだけどー 」
「 でも俺が抱きしめてる分は温かいでしょ？ 」
「 …っ、なんでそういう事サラッと言えるわけ… 」
「 え？嫌？ 」
小さな声で呟いたひろに
不安になって 嫌かどうか聞いてみたら
可愛らしい声が聞こえてきた。
「 …嫌じゃないけどさぁっ、恥ずいから…っ！ 」
「 ……あーー…もう 」
「 なっ、なんだよっ 」
そういう可愛いの、俺の以外に見せちゃ…
「 ダメ 」
「 え？ 」
無意識にそういうの言うんだもん、
「 …反則 」
「 え？なにが？ 」
「 …おーい？何言ってんの、たいすけさーん？ 」
「 …〜〜っ！ 」
俺に抱きしめられたまんま
そんなかわいいことしたり、言ったり…
ホント反則だから…
「 ねぇ、離してくんない？顔見えないんだけど… 」
「 ……見なくていいから 」
「 はぁ？なんでだよー、ひどーいっ 」
今ぜったい…絶対顔赤いから、
まじ……見ないで。
耳まで熱い…
絶対、顔真っ赤…
見せらんないってば、
「 ねー、顔見たいんだけどー 」
「 …… 」
「 何とか言えし 」
「 …… 」
「 ほらほら手放せーっ 」
これ以上話されたら
俺ホント持たないから…
「 ……ちょ…黙って 」
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茉莉花(プロフ) - しおぱまさん» ありがとうございます！読者様に楽しんでいただけるような作品を目指していくのでこれからもよろしくお願いします＾＾ (2017年2月15日 0時) (
レス) id: 1e53697028 (このIDを非表示/違反報告)
しおぱま(プロフ) - 今回は短編集ということで、茉莉花さんの書く様々な藤北が見られそうで嬉しいです、！更新大変だと思いますが頑張ってください！ (2017年2月13日 16時) (レス) id: 21c0d8b98c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉莉花
| 作成日時：2017年2月13日 0時
