08.癒しをプレゼント？ ページ27
.
「…はぁっ……」
「ふふ、急にしたから苦しかったよね
ごめ……っ」
言い終わる前に、
背伸びをして形の良い太輔の唇に
自分の唇を押し付けた。
…お返しってとこかな、
目の前には、いつもと違う、
目を見開く太輔の顔。
その顔を見て、俺は目を閉じた。
少しは余裕ぶらないと
男としてのプライドが…ね、
「……はぁっ
相変わらずずるいね、ひろは」
「えー？」
「ほら。」
言葉とは反対に、悔しそうに
でも嬉しそうに笑う太輔を見て
少し安心した。
「明日からまた、頑張ろうな」
「うん、もう俺元気」
「よしっ、じゃあパクチー料理食いに行くか」
「…それは無理」
「ははっ、あの時すげぇ顔してたもんな」
「や、ホント無理！」
さっきまで甘ったるいことやってたとは
到底思えないような俺らの会話。
うん、この感じ…
この感じが俺ららしくて好き。
「ね、ひろ…」
「…？」
「すっごい癒された、ありがとう
……大好きだよ」
…でも、甘いのはもっと好き
やっと体が離れたと思ったら
好き、って言葉の３秒後には、また、
太輔の腕の中にいた。
太輔の左手は俺の肩あたりを抱えていて、
右手は俺の後頭部を押さえるように添えられている
この抱きしめられ方、好きなんだよな…
「ひろの気持ち、めちゃくちゃ嬉しかった
ホント元気出た。明後日は今日以上に頑張れそう」
「んはは、ならよかったよ」
結局、癒されたのはどっちかわからないけど
気持ちが伝わったならそれでいいや
不思議だよな、
ハグするだけで ストレスや疲れなんて
簡単に吹き飛ぶんだから。
「…また俺がハグしてやるよ」
「ふふっ、じゃあ…お言葉に甘えて
またお願いしちゃおうかな」
「……だから、さ…」
「うん？」
「……俺以外には、
ハグしたりされたりすんなよ……っ、？」
「…っ、当たり前でしょ、」
自分から言ったくせに顔真っ赤だよ、
なんて言葉の後に、チュッと可愛らしいリップ音が
部屋に控えめに響いた。
…んなことは俺が一番わかってるっつの…
ほんっと、こいつといると調子狂う、
……to be continued.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 681人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
茉莉花(プロフ) - しおぱまさん» ありがとうございます！読者様に楽しんでいただけるような作品を目指していくのでこれからもよろしくお願いします＾＾ (2017年2月15日 0時) (
レス) id: 1e53697028 (このIDを非表示/違反報告)
しおぱま(プロフ) - 今回は短編集ということで、茉莉花さんの書く様々な藤北が見られそうで嬉しいです、！更新大変だと思いますが頑張ってください！ (2017年2月13日 16時) (レス) id: 21c0d8b98c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：茉莉花
| 作成日時：2017年2月13日 0時
