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この猫、授業となんの関係も無いことばかり鳴くので集中力も削がれるのが第二の難点だったりする。
「ンナ"ァ〜〜(腹減った)」
「オ"ァ〜〜〜〜〜(今日は日向ぼっこ日和だ)」
一字一句そう言っていると断言は出来ないが、ニュアンス的には間違っていないだろう。そして今はまだ3限目であるし、なんなら外は曇り空が広がっていた。
一体何故今日が日向ぼっこ日和なのだろう、と意識を持っていかれてしまい、途端に授業内容が頭に入ってこなくなってしまう。
板書だけはと手を動かすものの、初授業がこれでやっていけるのだろうかと血の気が引いていく。
結局、2割程しか覚えることが出来ずに授業は終わってしまった。
未だ夢の中にいるレオナ様を後目に席を立ち、教室を出ていった先生の後を追う。
すぐに追いかけて来たのでそこまで距離は離れておらず、声を掛ければゆったりとした動作で振り向いてくれた。
『今日から編入しました、A･バイロニアです。つい先程の授業で、数ヶ所分からない所があったのでお聞きしたいのですが……』
「あぁ、君が……。私はモーゼス･トレイン、分かっているとは思うが魔法史を担当している。
……次の授業まで、あまり時間は無いだろう。放課後なら時間を気にすることなく補習ができる」
午後の授業が終わったら職員室に来なさい、とトレイン先生からご好意を頂いたので、有難くお願いすることにした。
一つお礼を言って教室へ戻ると、既に殆どの人が次の授業へ向かったらしく数人しか残っていない。
急がねば、と未だ机に突っ伏しているレオナ様を揺すり起こし、置きっぱなしにしていた教科書をしまう。
ゆっくり上体を起こしたレオナ様は、まだ意識がハッキリしていないのか半開きの目でぼんやりと俺を見た。
『次の授業に向かいましょう』
そう促しながら言えば、くあっと欠伸を零して立ち上がる。そのまま教室を出ながら次の授業を聞くと、魔法薬学で錬金術を行う日だと返ってきた。
錬金術と言えば、魔法薬などの液体だけでなく金や鉱石といった固形物を、様々な材料を配合してつくり出すものである。
材料を入れる順番やタイミング、量の他 混ぜる速度や与える刺激によって全くの別物が出来上がることもある為、錬金する物によっては難易度が高く、見て感じる難しさより数倍も大変だ。
それに加え、アカデミーでは本格的な錬金術をするのは2年の後半期だと決められていたので、その前に転校した俺は錬金術の経験が浅い。
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ぽいんせちあ(プロフ) - すぅぅぅぅ…だぁぁぁいぃぃすぅぅきぃぃでぇぇぇぇす！！！応援してます！！ (2022年7月14日 22時) (
レス) @page28 id: 29021d68a0 (このIDを非表示/違反報告)
洸 - あっこれ楽しいやつだ…更新楽しみに待ってます… (2022年4月17日 9時) (レス) @page28 id: 2f1dccb094 (このIDを非表示/違反報告)
..... - とっても好きです！！更新頑張ってください！応援しています！！！ (2022年1月17日 16時) (レス) id: 4b3179590f (このIDを非表示/違反報告)
滅夜(プロフ) - このお話最高です！更新頑張ってください！ (2021年3月30日 12時) (レス) id: f73ab42924 (このIDを非表示/違反報告)
馬と鹿 - 読みやすく何処か引き込まれる文章に感心します…。謙虚な作者の姿勢に、また尊敬の意を表したい！！ 応援しております！！ (2020年10月31日 22時) (レス) id: 9266b0967c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：濁瀬 | 作成日時：2020年7月13日 0時
