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※少し注意※


好奇の視線を受け続けながらもなんとか授業を終えて、再び魔法で制服に着替えてからレオナ様案内の元、教室へ向かった。

教室はどうやら自席制ではないらしく、疎らに埋まっている席はどこも2人以上で並んでいる。
その中で3つ連なって空いていた一番端の席に、レオナ様と隣同士で腰掛ける。


「あー、魔法史か」

「最早子守唄だろあれ…内申減点されるし寝ようにも寝れねぇよ」


ふと後ろに座っていた人達の会話が聞こえてくる。どうやら次は魔法史の授業らしい。

魔法史といえば、魔法の成り立ちに至るまでや魔法関連の出来事の歴史を学ぶ科目なのだが、勿論アカデミーとここでは授業の進み具合が違うだろう。
どの程度進んでいるのかは分からないが、何にせよ慣れるまでは授業中に当てられないことを祈るばかりである。

因みに各科目の教材が渡されていなかったのだが、席に着くなりレオナ様が教科書なんて要らない、と投げ渡してきたので取り敢えずお借りして、お互いが見えるよう間に置いた。


「おや、獅子の君(ロア・ドゥ・レオン)が教室に居るなんて珍しいね」


ドン!という効果音でも付きそうな程、大きく両腕を広げて軽快な声で告がれる。

気配無く目前に現れた彼へ、瞬時に剣柄を掴んで鞘から抜き出す。勢いのままに風を斬りながらこの人(獲物)の首スレスレまで振り切った。
動くことは許さないと殺気を放ちながら、相手を牽制し見定める。

学校だからと気を抜いていたのもあるが、それにしたって声を掛けられるまでその場に居たことにすら気が付かなかったのだ。

元より気配が薄いのか、それとも。


『何者ですか』


気配を消すことに慣れきった(曲者)か。

剣を持っている掌をぐっと固く握りしめ、目を最大限見開く。
髪色は?眼の鋭さは?身長は?武器は?服装は?一瞬たりとも見逃すな。油断を、隙を見せるな。此奴の全てを覚えてしまえば後はその急所()を__


「A」


嗚呼、いけない。

今まで学校でこのような人と出会うことがなかったからか、戦場でもないのにやってしまった。

視線はそのままに剣を納め殺気もしまう。
どうやら殺気(それ)は周りにも当たっていたようで、しまうなり教室に居た人達は揃って全身を震わせ怯えてしまっていた。


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ぽいんせちあ(プロフ) - すぅぅぅぅ…だぁぁぁいぃぃすぅぅきぃぃでぇぇぇぇす!!!応援してます!! (2022年7月14日 22時) (レス) @page28 id: 29021d68a0 (このIDを非表示/違反報告)
- あっこれ楽しいやつだ…更新楽しみに待ってます… (2022年4月17日 9時) (レス) @page28 id: 2f1dccb094 (このIDを非表示/違反報告)
..... - とっても好きです!!更新頑張ってください!応援しています!!! (2022年1月17日 16時) (レス) id: 4b3179590f (このIDを非表示/違反報告)
滅夜(プロフ) - このお話最高です!更新頑張ってください! (2021年3月30日 12時) (レス) id: f73ab42924 (このIDを非表示/違反報告)
馬と鹿 - 読みやすく何処か引き込まれる文章に感心します…。謙虚な作者の姿勢に、また尊敬の意を表したい!! 応援しております!! (2020年10月31日 22時) (レス) id: 9266b0967c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:濁瀬 | 作成日時:2020年7月13日 0時

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