7話 ページ8
−鈴side−
『どー？』
半間｢フツーに美味い｣
『そりゃ良かった』
父｢無理して食わなくていーからな。金も取らねぇ｣
半間｢あは、マジ？ラッキー♡｣
『、、次は完璧に作るし。金取るし』
半間｢拗ねんなよ♡｣
『黙れ半間』
父｢まだまだガキだなぁ｣
まぁ、試作品だし？？練習だし？？
とーちゃんがそう言うなら金取れねーし。次は失敗しねーから。
半間も普通にバクバク食ってる。本当に不味くはないんだろう。
半間オレが作ったやつならマジでなんでも食うからなぁ。お客さんに出すには問題有りか。
もっかいとーちゃんに作り方教えて貰お。何間違ったのか分かんねぇ。
完璧に作ったと思ったんだけどな。順序も材料も間違ってないはず。
『半間、一口食わせて』
半間｢はい、あーん♡｣
『ん。、、、食感クソだな。味はともかく食えたもんじゃねえ』
半間｢あは。ネコちゃんが作ったのにボロクソ言うじゃん｣
『オレが作ったから言うんだろ』
三田｢またイチャついてら｣
父｢仲良しで何よりだよ｣
『あ、三田さんサンパチみてってよ。そろそろメンテしねーとなって思ってたんだ』
半間｢オッチャンオレのも〜｣
三田｢後でな。あ、鈴。新しいヤツ入れたんだよ、バイト来ねーか？｣
『マジ？明日行くわ』
三田｢おー、鍵は開けとくから裏から入って来い。8時には起きてるはずだからよ｣
『りょーかい』
三田さんはバイク屋を経営してる人。とーちゃんの高校の後輩らしい。
ちなみにオレの愛機のサンパチは三田さんが廃車になってたのを生き返らしたヤツ。
何度も言うけどこの辺じゃ無免許は当たり前なんだよ。
バイクあんの便利だからね、めっちゃ喜んだわ。タダなんて最高だろ。
その代わりバイト行ってるんだけど。修理の手伝いとかすんげー楽しい。
部品交換とか細かい作業好きだから面白いしバイクについて勉強できる。
とーちゃんも三田さんも未成年のなんちゃらとか自分達が守ってこなかったから見逃してくれんだよね。
三田さんとこのバイク屋不良ばっかだからな。
半間｢食い終わった〜｣
『はい、追加のチキンバーガー。そんだけじゃ足りねーだろ？』
半間｢さっすが〜オレの事よく分かってんね｣
『？今更だろ。オレ半間の沢山食う所好きだしな。見てて楽しーし作りがいある』
半間｢、、、あは、この天然タラシ野郎〜♡｣
『は？悪口か？』
半間｢ンなわけねーじゃん♡｣
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作者名：翡翠 | 作成日時：2021年8月6日 10時
